メトロノームについて

テンポキープはドラマーの基本

ドラマーは常にテンポと戦う演奏者です。アンサンブルの中でドラマーはその曲の「時間」を支配する役割を持っています。ギターやベースなどといった上モノ、さらにヴォーカリストでさえ、ドラマーが刻むビートに従うしかありません。

そして「一定のテンポで叩ける」ということはドラマーの基本でもあります。速くなったり遅くなったりするのは悪いことではないのですが、だからといってテンポキープができないことを割り切って考えるのもナンセンスです。

ジャストで叩くことができて初めて、それを「崩す」ことが可能になるのです。ジャストのタイム感を知っていてはじめて、どれだけ崩せばいいのかということが理解できる、それが正しいあり方です。テンポに対する言い訳ができないのがドラマーです。

タイム感を鍛える

ドラムの演奏中はクリック、メトロノームを聴きたくないという方は、日頃のトレーニングで「タイム感」を身につける必要があります。世の中で偉人と呼ばれるドラマーの多くがこのタイム感に優れていました。これは理屈ではなく感覚のものです。

Led Zeppelinのジョン・ボーナムはタイム感に秀でたドラマーの筆頭であり、あらゆるドラマーの憧れ、現在のロックスタイルの原点です。その場に合わせた正確なビート、さらにあえて早くしていくなど、現在でも色あせないプレイを残しました。

現代の日本のプレイヤーではLOUDNESSのドラマーだった故 樋口宗孝氏が同様にタイム感に優れていました。レコーディング時もクリックを聴かなかったという樋口氏のプレイは、メタル好きでなくても一目置くもので、CDでもコンサートでもまったく同じテンポで叩けるという伝説を持っています。

メトロノームはドラマーの道標

現在市販されているメトロノームはどのようなものでも正確なビートを刻むことが可能です。それらを「聴いて合わせる」というのではなくて、ドラマーに必要なのは「メトロノームとアンサンブルをする」という意識です。

ガイド音を聴いてからストロークを開始したのでは、絶対に音が合いません。クリックのタイミングと同時にヒットさせるためには「インターバル」を理解する必要があります。クリックが鳴ってから次にクリックが鳴るまでの時間を理解する必要があります。これは理屈ではなく感覚で身に付けることです。

テンポに対するトレーニングをまったく行わず、ドラマーとして活動を進めてしまうと、いざレコーディングを行う際にクリックを聴いて叩くことができなくなってしまいます。日頃からクリックに馴染みを持つ意味でも、一台は常に携帯してください。演奏しながらモニターできるものであれば尚いいです。

オススメのメトロノーム

実用的なメトロノームは電池で動くタイプのものです。YAHAMAやBOSSのものが推奨されます。ヘッドフォン端子が付いているものが望ましく、さらにクリック音の刻みを8分音符、16分音符、さらには32、そして三連、さらにはそれらの組み合わせで強弱が付けられるものがいいです。

BOSSのDB-90というクリックはそれらの細かい設定を可能にするメトロノームの1つです。テンポの設定がジョグダイヤルで可能で、それぞれの音符の音量をフェーダー式に設定できるというものです。MIDI IN端子を備えているのもポイントです。シーケンサーなどに従ったテンポ設定が可能です。

あらかじめ録音したトラックと共に演奏することを「同期演奏」といいますが、それらの際にも絶対にクリックを聴くことになります。クリックを聴きながら演奏できるということはドラマーの能力のひとつでもあります。決して言い訳ができない部分でもありますから、ここに対する地力をつけてください。

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