スタジオでのセッティング

自宅で課題曲の練習をしたら、メンバーが集まってスタジオで練習してみましょう。近場のスタジオに電話で連絡を入れて予約を取ります。そしてメンバーに場所と集合時間を伝えて、集まります。その日に何をやるかをしっかり決めて起きましょう。スタジオに入ったら、スタッフの方にしっかり挨拶!メンバーにも挨拶!

スタジオにあるもの

スタジオに入ったら、周りを見渡して見ましょう。色んな機材があって始めての人は圧巻されると思います。何があるでしょうか?ギターアンプが2台ほど、ベースアンプ、ドラムセット、ミキサー、マイクスタンド、ギタースタンド、椅子等が置いてあるでしょう。鏡張りになっているところもあります。よく置いてあるギターアンプを紹介します。

Marshall JCM2000

言わずもがな、ギターアンプメーカーの老舗、Marshallが手がける次世代アンプです。実はこれよりも上位のモデルがあるのですが、今のところ一番置いてあるのがこれなので、紹介しました。信号の増幅には真空管を用いており、プリアンプ部、パワーアンプ部に分かれているスタックタイプです。真空管アンプなので、パワーを入れてからいい音が鳴るまでには時間がかかりますが、非常に暖かな、いかにもロック!という音がします。歪みはCLASSIC GAIN(クリーン)と、ULTRA GAIN(ディストーション)の二系統があり、それぞれにブーストを利かせるスイッチがついているので、クリーン、クランチ、ディストーションと幅広い歪みサウンドを奏でることが出来ます。この歪みはかなり強烈にかけることが出来るので、メタル・ハードロックといったジャンルにも対応できます。

Jazz Chorus JC-120

JC-120

ローランド社が手がけるトランジスタアンプ、ジャズコ、JCの愛称で親しまれています。マーシャルとは対称的なアンプです。プリアンプとパワーアンプは一体になっているコンボタイプと呼ばれるものです。信号の増幅はトランジスタが行っていて、硬い、冷たい印象があります。クリーンのサウンドには定評があり、アンプに内蔵されているコーラスエフェクターがとても綺麗に聞こえます。癖の無い音なので、エフェクターの乗りが非常に良く、エフェクターの比較にも使用されたりします。

スタジオによっては、これら以外のアンプを貸し出してくれるところもあります。マーシャル、ジャズコに捉われずに、色んなアンプを試してみて自分にとっての最高のサウンドを追求してみましょう!アンプの他にも、ギター、エフェクター、キーボード、マイクといったものは大抵のスタジオは貸し出しを行っています。しかしスタジオ代以外に別途料金がかかります。また、弦やピックは販売しているので、もし忘れてきた場合は利用してみるのもいいでしょう。

セッティング

スタジオに入ったらセッティングです。時間をかけないようにしましょう。 真空管アンプの場合、電源を入れてから使用可能になるまで時間がかかるので、アンプのつまみが全部0になっていることを確認してから、POWERスイッチを入れて真空管を暖めておきましょう。真空管アンプは別にSTANDBYスイッチがあり、それが入ると音が出る仕組みになっています。トランジスタアンプの場合はPOWERのみなので今のところはオフにしておきましょう。

ギターを取り出し、ギター、エフェクター、アンプの順でシールドを繋ぎます。 アンプのつまみが全部0になっていることを確認して、アンプのSTANDBYまたはPOWERのスイッチをオンにします。アンプのイコライザをとりあえず12時の方向にしておいて、ゲインとボリュームを上げていきます。そして音量やイコライザの調整をしていけば準備オーケーです!ここまで順調に行けばいいですが、そう上手くは行かないこともあるんですよ・・・

トラブル発生!

何でセッティングに時間がかかるかというと、自分が思った通りの音にならなくてその調整に時間がかかるからなんです。酷いときは全く音が出ないこともありえます。よくあるトラブルを紹介します。

ハウリング

アンプから、「ピー!」という耳障りな音が鳴るときがあります。これをハウリングといいます。ギターのピックアップというのはギターの弦振動だけを拾い、それを電気信号に変えてアンプに送るのですが、弦振動だけではなくアンプから鳴っている音まで拾ってしまい、繰り返し増幅してしまうためにハウリングは起こります。

ハウリングが起こる場合は、大抵歪ませ過ぎです。歪みを下げて音量を上げましょう。それで解決しなかったら、high(terble)を下げたり、ギターをアンプから離したり向きを変えてみましょう。

またマルチエフェクターを持っている人によくある失敗なのですが、自宅の出力の弱いアンプで歪みの設定をして、その設定のままスタジオの出力の高いアンプに繋いでハウリングを起こしてしまったというパターンがあります。何故かというと、自宅の出力弱いアンプで丁度良く聞こえるように歪みを強めに設定してしまうからです。自宅では歪みの設定はしないほうが良いでしょう。エフェクターの設定をじっくり練りたい場合は、個人練習としてスタジオに入って好きなアンプと思う存分戯れましょう。

それとピックアップのパワーが弱いギターに、強い歪み系エフェクターをかましたりすると確実にハウリングを起こします。こればっかりは仕方ありません。ピックアップを換えるか、新しいギターを買うしかありません。

音が出ない

まず確認すべきはボリュームです。当然ですが(笑)。アンプのボリュームはもちろんのこと、エフェクター、ギターのボリュームは見落としがちなのでしっかりと確認しましょう。次に電源です。コンセントが抜けてませんか?電池は入ってますか?切れてませんか?最後にシールドです。特にパッチケーブル!!これ、ちゃんと刺さってないときが良くありますよ。

セッティングを終え、自分の出したい音が決まったら練習を始めましょう。
次ページに続きます。




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