スタジオ練習

練習を始める前に言っておくことがあります。その日に何を練習するかは事前にしっかり決めておきましょう。決めておかないとスタジオ練習に入る意味がなくなります。些細なことですが大事です。慣れてくると特に目的も無くスタジオに入って何となく過ごしてしまう事は良くあります。

練習

セッティングが終わったら課題曲ではなく腕慣らしのために何か簡単な曲をやるといいでしょう。腕慣らしが終わったら早速課題曲をやります。とりあえず決められた所まで演奏します。サビまでが課題だったらサビまで演奏してみて、通しで出来るなら通してみましょう。演奏してみてどうだったでしょうか?上手くまとまらなかったかもしれません。大事なのは、どこが上手くいっていなかったのか、何がおかしいのかをハッキリさせることです。何かがおかしいのだけど、それがハッキリしないようならもう一度演奏してみましょう。

何が悪いのかが明確になったら、その部分を重点的に練習しましょう。例えば、「Bメロからサビへの繋ぎがおかしい」のなら、その部分だけをゆっくり何回も繰り返して演奏してみましょう。上手に演奏できるようになったら、スピードを上げていきましょう。普通に演奏した場合でも、その部分は上手に演奏できたでしょうか?

一曲を普通のテンポで通して演奏するというのは結構大変なことです。必ずどこかで詰まったり上手く演奏できない箇所が出てきます。そのため曲をAメロ、Bメロ、サビといったパーツに分けて考え、単体のパーツで完奏できるようになったら他のパーツを繋げていき、最終的に一曲仕上げていくという考えが重要なのです。 初心者でありがちなのが、未完成曲をいきなり一曲通して、何の反省も無いままそれを何回も繰り返してしまうというパターンです。それではスタジオ練習で成長することは見込めません。

メンバー全員が揃ってバンド演奏をすることにスタジオ練習することにスタジオ練習の意義があると思います。自宅での個人練習だけでは、バンド演奏でも自宅練習通りに演奏できるかどうか分かりません。もし演奏できなかったとしても、バンドメンバー全員が揃っているスタジオ練習の時間に演奏できるようにすることが、バンドとしての成長なのだと思います。

ライブ前のスタジオ練習では、ライブさながらに練習するのがいいでしょう。セットリストに従って通して練習して、MC時間もしっかり考慮しましょう。演奏中に跳ねる所は跳ねる、ソロで出るところは前に出たりすることで、本番にも強くなります。練習で出来ないことは本番でも出来ません。

休憩

区切りが付いたら、休憩を取りましょう。人の集中力はそんな長続きしません。休憩中は雑談するのもよし。水分補給するのもよし。次の曲に備えて軽く練習するのも、失敗した箇所を個人的にやり直すのもありです。ということで、ここらで雑談を。

バンマスはセッティング、練習、休憩をきっちり区切らなければなりません。そうしないといつまでもだらだらとセッティングが続いたり、緊張感の無い練習が続いたりしてしまいます。区切るためには事前に何をやるかを考えておかなければなりませんね。

スタジオ内は思っている以上に音が大きく、バンマスの指示が通らないこともあります。バンマスがボーカルでマイクを持っているならまだ良いのですが、バンマスがマイクを持ってなくて指示が上手く伝わらず練習に支障が出るという事態は避けたいものです。そこでバンマスは特に練習でマイクを使わなくても、MC用に置いておくと良いかと思います。というかメンバー全員にマイク置いておくのが理想ですね。そうしておくと練習中の意見交換が活発になり、充実した練習になります。

撤収

そうしているうちに練習時間も残り少なくなってきました。終了時間近くになると、照明が点滅したり、出入り口上のストロボが点滅して合図が来ると思います。撤収の用意をしましょう。アンプは全てのつまみを0にしてから電源を落としてシールドを抜きましょう。ミキサーの電源は落としたでしょうか? 忘れ物はありませんか?時間ギリギリにスタジオを出ると次に入るバンドに迷惑です。余裕を持ってスタジオを出たら、精算をしましょう。今日もお疲れ様でした!




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