【ギター】フィルター系エフェクター
ギターの音はさまざまな周波数を含んでいます。イコライザーをいじって音が変化するのはそれら含まれるさまざまな周波数にイコライザー設定が効いている証拠でもあります。それでは、そのイコライザーの設定を連続的に変化させることができればどうなるか、考えてみてください。
音は連続的に変わります。音程が変わるのではなく、「音質」が変わります。連続的に変化する音質は、ギターのトーンに独特の味をもたらします。歪みサウンドの中でも、クリーンサウンドの中でも、そのサウンドは特徴的なものとして人の耳に残る音色になります。
ワウペダルとはなにか
フィルター系の代表格、ワウペダルを言葉で形容するのはなかなかに難しいのですが、ペダルの開閉によって通過させる周波数帯域を連続的に変化させることで「ワウワウ」といった特徴的なサウンドが生み出すエフェクターです。
Jim DunlopのGCB-95 CRYBABY WAH WAHは、ワウペダルの定番中の定番です。ワウを多用する方であればクライベイビーで通ります。このモデルはロックなどのヘヴィなサウンドによく馴染む深いかかりを得ることができ、歪みサウンドにぴったりです。ディストーションの中でもメリハリのある効き目を得られます。
同じメーカーのCRYBABY 95Qは、バンドパスフィルターの幅、つまりどのような範囲でワウを効かせるのかということを設定できるモデルです。さらにペダルに足をおけばエフェクターがオンになる機能を搭載しています。踏み込んでスイッチを入れる必要がないのはとても便利です。
VOXも定番のワウペダルを出しています。V847-Aというモデルは幅広く普及しています。上品なサウンドというイメージがピッタリのワウペダルです。クライベイビーは深いかかり具合ですが、こちらは自然なワウサウンドを得られるので、ポップス系の方に選ばれることが多いです。
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Jim Dunlop / CRYBABY 95Q/WAH-WAH | Jim Dunlop /CRYBABY GCB-95 | VOX / V847A | MORLEY / Bad Horsie2 VAI-II |
ワーミーペダルとはなにか
ワーミーペダルは一言で言えば無限段階でピッチ、つまり音程そのものを変えることができるエフェクターです。ワウペダルでは音程は変わりませんが、ワーミーでは音程そのものが滑らかに変わります。ギターでは到達できないレベルの音程もワーミーペダルによって、足元で可能になります。
ワーミーペダルは音程、つまりフレーズ自体もワーミーペダルを使わなければ成立しないものも存在しますし、新たに作り出すことも出来ます。音を伸ばした状態で使用すると、耳に残るアクセントを生み出すことができます。
DIGITECH ( デジテック ) / WHAMMY5
ワーミーペダルはDigitechというメーカーの専売特許です。実際にワーミーの名を冠するものはDigitechのものしか存在しません。その名は他のメーカーでは出せません。その中の大定番、Whammyは何世代か代替りし、現在では5世代機が販売されています。
現在のワーミーペダルではモードが複数あります。単音のみに対応したクラシックモードは一番メジャーなワーミーペダルの用途です。さらにコードサウンドに対応したモードも搭載し、バッキングでのワーミーの使用も可能です。
原音をそのまま変更するのか、それどもワーミーで変化した音をブレンドするのかということも選択可能で、アレンジにさらなる深みを持たせることができます。ワーミーペダルがあるだけでギターサウンドの可能性が一気に広がることになります。飛び道具的なエフェクトですが、無限段階の変化はとても魅力的です。
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