音楽理論 スケール・音程・コード|初心者向けにコードの仕組みと度数をやさしく解説
数百年かけて作られてきた音楽理論を、実際によく使う部分に絞って説明します。
5分で、小学生でもわかるようにかんたんに解説します。
この記事では、音楽理論の初心者向けに、スケール・音程・コードの仕組みを紹介します。
「度数」の数え方や、コードがどうやってできているのかがわかるようになりますよ。
スケール
スケールとは、音を高さの順に、ある規則で並べた「音階」のことです。
話をわかりやすくするために、ピアノの白鍵だけを考えてみましょう。
ドレミファソラシだけで話を進めていきます。
これも立派な音階です。
これだけでも、面白い法則が見えてきます。
となり合う音の間隔は、「全音」と「半音」の2種類です。
半音はピアノのとなり合う鍵盤(黒鍵も含む)の間隔、全音は半音2つ分の間隔です。
ドから次のドまでの間隔は、
全音-全音-半音-全音-全音-全音-半音の規則でできています。
この並び方をメジャースケールといいます。
これはド(C)から始まっているので、音楽の授業風にいうとハ長調です。
でもバンドっぽくないので、ここからはCメジャースケールと呼ぶことにします。
ドレミファソラシと弾いていくと、明るい響きがしますね!
ここでは「メジャースケール=明るい」と覚えておきましょう。
マイナースケール
今度は、ラから白鍵を弾き始めてみましょう。
ラシドレミファソです。
どこか暗い感じがしますね。
これは全音-半音-全音-全音-半音-全音-全音の規則でできています。
この並び方をマイナースケールといいます。
ラ(A)から始まっているので、Aマイナースケールです。
面白いことに、メジャースケールとマイナースケールは使う音が同じです。
それなのに、始める位置が違うだけで印象が変わって聞こえます。
このように、メジャースケールの始める位置を変えて作るマイナースケールを、特にナチュラルマイナースケールといいます。
ここでは「マイナースケール=ナチュラルマイナースケール」として話を進めます。
音程
2つの音の距離(音程)を、度(degree)で表します。
これを「度数」と呼ぶこともあります。
同じ音どうしは0度ではなく、1度と数えるのがポイントです。
まずは、ドの音を鳴らしてみましょう。
同じ音のドとドは1度の関係です。
ここで、レの鍵盤を飛ばしてミを鳴らしてみます。
この場合、ドとミの音程は3度といえます。
同じように、ファの鍵盤を飛ばしてソを鳴らしてみます。
ドとソの音程は5度です。
| ドからの音 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
| 度数 | 1度 | 2度 | 3度 | 4度 | 5度 | 6度 | 7度 |
基準の音を「1」として、白鍵を1つずつ数えていけば度数がわかります。
コード
では、1度・3度・5度の関係にあるドミソを、同時に鳴らすとどうなるでしょうか?
なじみのあるコードが響きましたね!
そう、これはCコードです。
同じことを、ラの音でやってみましょう。
ラに対して1度・3度・5度の関係にあるのは、ラドミです。
これを同時に鳴らすと、Amコードになります。
このことから、おなじみのコードは1度・3度・5度の組み合わせでできているといえます。
ピアノの白鍵を1つ飛ばしで、3音同時に鳴らしたものと同じです。
この3つの音の組み合わせを、3和音またはトライアドといいます。
トライアドの基準になる1度の音を、ルートといいます。
先ほどは、ドをルートにしたCコードと、ラをルートにしたAmコードを鳴らしました。
白鍵7音で作るトライアド
1オクターブの中の白鍵は、全部で7音あります。
この7音をそれぞれルートにすると、トライアドはどうなるでしょうか?
| ルート | ド(C) | レ(D) | ミ(E) | ファ(F) | ソ(G) | ラ(A) | シ(B) |
| トライアド | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
このような7つのコードができます。
この7つを、Cメジャースケールのダイアトニックコードといいます。
世の中の曲の多くはダイアトニックコードで作られているので、とても大事です。
メジャーコードとマイナーコードの違い
表を見ると、メジャーコード(C、F、G)とマイナーコード(Dm、Em、Am)が混ざっています。
違いは、ルートから3度の音までの距離です。
- メジャーコード:ルートから3度の音まで半音4つ分(例:ド→ミ)。明るい響き
- マイナーコード:ルートから3度の音まで半音3つ分(例:レ→ファ)。暗い響き
同じ「3度」でも、少し広いか狭いかで、コードの明るさが変わるのです。
トニックコード
表の一番最初のCだけ、色が付いていますね。
これは、このコードに特別な意味があるからです。
このコードは「トニックコード」と呼ばれます。
コード進行は、トニックコードで終わるように作られます。
たとえば、C→F→G→Cは典型的なパンクのコード進行です。
明るくて、のびのびした感じがします。
メジャースケールのダイアトニックコードで進行を組み立てれば、明るい曲が作れます。
マイナースケールのダイアトニックコード
では、マイナースケールのダイアトニックコードはどうなるでしょうか?
先ほど白鍵で弾いたラシドレミファソを、それぞれルートにしてトライアドを作ってみましょう。
| ルート | ラ(A) | シ(B) | ド(C) | レ(D) | ミ(E) | ファ(F) | ソ(G) |
| トライアド | Am | Bm(♭5) | C | Dm | Em | F | G |
このようになります。
マイナースケールでも同じように、トニックコード(Am)で終わるように進行を組み立てます。
そうすれば、暗い曲を作ることができるでしょう。
Am→G→F→Gの繰り返しなどは、マイナー系の典型的な進行ではないでしょうか?
まとめ
少し急ぎ足で解説してきましたが、ポイントはおさえたつもりです。
- スケール:音を規則的に並べた音階。メジャーは明るく、マイナーは暗い
- 音程:2音の距離を「度」で表す。同じ音は1度
- コード:1度・3度・5度を重ねた3和音(トライアド)が基本
「白鍵の話で終わりかよ!」など、いろいろあると思います。
白鍵以外のスケールや、コードの役割については、次の記事で解説しています。
- サブコンテンツ
