漫画「BECK」を語る
BECKはハロルド作石によるインディースシーンでのバンド活動を題材にしたマンガで全34巻が刊行されています。2004年にアニメ化され、2010年実写映画化されました。BECKで描かれているのは冴えない学校生活を送っていたコユキが竜介を始めとした人々との出会いによりギターを始め、インディースバンドを結成して成り上がっていくという王道的なストーリーです。
主人公であるコユキがギターを練習し始めたころはバンド活動というよりも学校生活の日常的なシーンが多いですが、やがて本格的なバンド活動にシフトしていきます。バンド活動自体が様々な人間関係の上で成り立っているが故に生じる葛藤、解散の危機、個人の事情と帳尻を合わせながら続けていくといったことを良く表した作品です。
目次
あらすじ
平凡でつまらない日々を送っていた田中幸雄ことコユキは14歳にしてもう将来が見えてしまっていた。これからもこのまま退屈な日々が延々と続いていくのだと。しかし天才ギタリストである南竜介と出会ったことを契機に音楽の世界に足を踏み入れ、その平凡だった日常は変わり始める…
BECK (Mongolian Chop Squad)
田中 幸雄(たなか ゆきお) / コユキ / Vocal&Guitar
本作の主人公。通称「コユキ」。平凡でつまらない日々に将来を悲観していたが、南竜介との出会いにより音楽の世界へ足を踏み入れることとなる。
ギターは初心者であったが天性の声を持っており、その歌声はロックフェスの観客を虜にするほど。使用ギターはフェンダー・テレキャスター、ギブソン・SGなど。
南 竜介(みなみ りゅうすけ) / 竜介、Ray / Guitar
Beckのギター。黒い長髪の帰国子女であり英語が堪能。しかしその分漢字は苦手である。女を泣かせる、借りた金は返さないなど素行は良くない。
多様なギターテクニックを持っており、その音色は非常にエモーショナルであることが知られている。愛犬BECKを連れて散歩をしていたところコユキと出会った。使用ギターはルシールの愛称で呼ばれるギブソン・レスポール。
平 義行(たいら よしゆき) / 平 / Bass
Beckのベース。ベースの腕前は一級品であり日本人離れしたファンキーなベースを弾く。ライブでは常に上裸である。
バンド内で一番年上であるため年相応に落ち着いておりバンドのまとめ役としてメンバーから信頼されている。使用ベースはミュージックマン・スティングレイ
千葉 恒美(ちば つねみ) / 千葉 / Vocal, MC
BeckのフロントマンでありボーカルやMCをこなす。アフロ頭。自分の感情をすぐに表に出す性格であり短気で喧嘩早い。
しかしその分、情に溢れる人物でありバンドのムードメーカーとして周りを引き立てている。その人柄ゆえに人を惹きつける魅力があると評されている。
桜井 裕志(さくらい ゆうじ) / サク / Drums
Beckのドラム。転校してきてコユキの同級生となった。そしてクラス内でハブにされていたコユキの唯一の味方となる。細目で穏やかな性格であるが、幼い頃に兄の影響で始めたドラムはパワフルでフィーリングに溢れている。
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