ベースストラップについて

ベースのサイズを考える

一般的にエレキベースはエレキギターよりも重いです。ネックが長く、しっかりとしたものがほとんどです。それは楽器の特性でもあり、しっかりしたベースからはしっかりしたサウンドが得られます。ただその分肩から吊るした時に身体にかかる負荷がギターよりも多くなってしまいます。

ネックが長い分、プレーヤーの体型によっては膝に抱えて演奏するのも一苦労というケースもあります。物理的にフレットを押さえるのが大変になるというものです。特にレギュラーサイズのエレキギターと比較すると、さらに顕著にわかります。そのようなエレキベースを弾きやすく構えるためのコツが実はストラップにあります。

ベースのボディ部分をある程度下げて構えることで、身体からネックまでの距離を縮めることが可能になります。ベースに角度をつけて構えることで、演奏しやすいポジションを作り出すことができます。それはむしろ座った姿勢でベースを演奏するよりも合理的になることが多いです。

ベース演奏の際に起こりやすい事故とは

エレキギターにおいても、ストラップとギターの装着部分が傷んでしまうことが度々起こります。ときにはストラップが破れて楽器が落下してしまうことがあるのです。エレキギターよりも重量のあるエレキベースではなおさらそのような事故が発生しやすいです。

エレキベースはネックが長い構造上、どうしてもボディとネックの接合部分へのダメージに弱いです。さらには長いネックが割れたり、折れたりという事故も多いです。一般的に人が構えた高さから落としてしまうだけでも致命傷に至る場合があります。

最適なストラップとは

ボディがヘコむくらいではサウンドへの影響はないのですが、ネック周りが破損すると致命的です。このような事故を防ぐため、ベースのストラップは大前提として「途中で千切れないもの」、ベースとの接続部分が丈夫なものが最適です。

そして肩を優しくガードできるものを大前提に選ぶ必要があります。楽器の安全性、そして演奏者の負担を少しでも防げるものが望ましいストラップです。ストラップはギターもベースも兼用できますが、ベースに特化したものを探すのであれば、デザイン以前にそれらの項目を念頭に置いてください。

スエードレザーストラップ

ヘッド、ネック部分がどうしても重いエレキベースにまずマッチングするのが、「革」で作られたストラップです。特にスエードレザーとして仕上げられたストラップはピッタリ肩に固定され、演奏中に滑ることがないため多くの方に重宝されています。

スエードレザーストラップの代表的なメーカーは「LEVY’S」というメーカーです。価格は少し割高になってしまいますが、安定性とデザイン性に優れていて、千切れる心配もあまりありません。長く使うことができるため、コストパフォーマンスは適正です。

プロも愛用するストラップ

さらにプロのベーシストにも愛用者が多いのが「COMFORT STRAPP」というメーカーのストラップです。このメーカーでは明確に「ベース用」と銘打ったストラップを販売していて、ベースのヘッドが落ちてしまう現象を軽減すること、さらには重いベースが身体の負担にならないような設計を実践している製品が揃っています。

少し変わり種として、肩の部分にエアークッションを備えた「AIR CELL」というストラップも人気急上昇中です。肩に当たるベルトの内側に備えられたエアークッションが、肩への負担を高レベルで軽減してくれるストラップです。

長時間演奏していると疲れてしまいますが、これらのストラップであればベースの重さからくる疲れなどものとも感じず、演奏に集中することができるため、時間によってプレイが劣化することがありません。いい演奏のためにも良いストラップは大切な要素なのです。




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