チューナーについて

弦楽器はチューニングが基礎中の基礎

例えば歌を歌うとき、いくらリズム感が良かったとしても音程が著しく外れている場合、「音痴」と評されます。楽器でも同じです。シンセサイザーなどの電子楽器は正確にサンプリングされた音を発するため、「チューニングする」という概念はありません。

ですが、同じ「エレキ」でもギターやベースが弦を張っている部分は完全にアナログです。さらに「弦」は一度張ってチューニングした状態から時間が経過すると必ず音程がずれてしまうものです。ずっと一定の音程を保つ弦などは存在しません。そのためこまめなチューニングが必要です。

練習のまえ、さらには一定時間弾いた後には、少なからず音がずれているのです。そしてアンサンブルにおいて「各楽器のチューニングが合っている」ということは大前提です。微妙にチューニングがずれた状態の楽器同士が合奏することほど気持ちの悪いことはありません。

チューナーの選び方

デジタル表示式のチューナーはとても見やすいものが多いです。そのときに目指している音程に辿りつくには音を上げればいいのか、下げればいいのか、視覚的に伝えてくれるからです。ただ、あまりこれが大雑把なものでも困ります。

音が合っていると表示されても細かい部分でずれていることもあり得ます。チューナーでは音があっているのに、音を合わせるとズレているという現象が起こります。耳で聴いて細かく合わせることができるのであればいいのですが、まだそのようなことができないのであれば、正確なチューナーで音を合わせる必要が生じます。

ですから、大前提としては「細かい部分まで音が合わせられるチューナー」を選ぶ必要があります。エフェクターなどにチューナー機能がついている場合も多いのですが、それらがどの程度使えるのかということは熟知しておかなければ、実践の環境下では使い物にならないということもあり得ます。

アナログ式のチューナー

ここでアナログ式のチューナーを考えてみます。アナログ式というのは「針」が動き、各音程に対して中央に針が位置すれば音が合っていると判断できるものなのですが、それらはとても細かくチューニングが可能になっています。

ただ、各弦の目指すべき音を理解していなければいったいどの音階を目指そうとしているのかわかりづらい場合もありますので、やや玄人向きなのですが、これに初期段階で馴れておけばどのようなチューナーでも用いることができるようになります。

針の動きを見ていると、鳴り初めとサスティン部分で弦の響きが一定ではない場合が多いことがわかります。気温や湿度によっても「鳴り」が変わってしまう生楽器の宿命です。一番安定する部分で調整するのがポイントです。

おすすめチューナー

PLAYTECHのDIGITAL TUNERという製品はコンパクトエフェクターに並べられるペダル型のチューナーです。LEDで表示してくれるため、暗いステージでも使用できるデジタル式のチューナーです。実際の演奏現場でファストに合わせたい場合に重宝します。

YAMAHAのYTC5はヘッドにクリップするカタチのデジタルチューナーです。小型ですがバックライト機能を持っていて、こちらもファストに音を合わせることが可能です。デジタルですが、表示はアナログ式になっていて、細かく調整可能です。価格も手頃で1,000円ほどと、購入しやすい製品です。

BEHRINGERのBTR2000は11タイプのチューニングモードを持ち、バンジョーなどにも使用可能なチューナーです。5,000円弱と割高ですが、基準音を微調整する機能やメトロノーム機能も持った多機能機です。ラックマウント式なので自宅スタジオのシステムに組み込んだり、持ち運び用のギターシステムに組み込んだりすることが可能です。




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