フェンダーのギターの種類と特徴|ストラトキャスター・テレキャスター・ジャズマスターの違い
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バンドを始めるには、まず楽器がないと始まりませんよね。
楽器にはいろいろありますが、手始めにギターの種類を紹介します。
ギターにはさまざまな機種があり、多くのメーカーから発売されています。
その中でも、昔からロックやブルースを支えてきた2大メーカーがあります。
FenderとGibsonです。
この記事では、Fender(フェンダー)のギターの種類と特徴を紹介します。
ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスターなどの違いが分かります。
FenderとGibsonはギターの「お手本」
私たちがよく見るギターの形は、多くがこの2社のオリジナルモデルです。
ほかのメーカーやFender・Gibson社内の廉価版ブランドが、コピーモデルや廉価版を作っています。
廉価版とは、仕様を工夫して値段を抑えたモデルのことです。
初心者がまず手にするのは、こうしたモデルであることが多いでしょう。
ほかのメーカーは、コピーモデルだけでなく自社オリジナルのギターも作っています。
FenderやGibsonの純正ギターは、とても高価です。
最初の1本には、廉価版モデルをおすすめします。
練習して腕に自信がついたら、純正モデルを狙いましょう。
純正ギターは数あるギターの土台で、ギターを選ぶときの基準にもなります。
それぞれの特徴を覚えておくと、ギター選びで迷いにくくなります。
まずはFenderのギターから紹介していきます。
Fenderのギターの特徴
Fenderのギターには、共通する特徴がいくつかあります。
- シングルコイルのピックアップを使ったモデルが多い
- 明るく、歯切れのよいサウンド
- ネックをボルトで留める「ボルトオン」方式が基本
シングルコイルとは、コイルが1つだけのピックアップのことです。
ピックアップは、弦の振動を電気信号に変える部品です。
詳しくはギターの各部名称の記事も参考にしてください。
Fenderの代表的なギターの種類
ストラトキャスター
ギターといえば、このデザインを思い浮かべる人も多いでしょう。
Fenderの看板モデル、ストラトキャスターです。
1954年に発売されました。
ボディには、ハイフレット(ボディ寄りの高い音のフレット)を弾きやすくする「カッタウェイ」があります。
カッタウェイとは、ボディを大きくえぐった部分のことです。
ふつうはトレモロアームが付いていて、アーミング奏法もできます。
シングルコイルを3つ搭載していて、切り替えで多彩な音を使い分けられます。
2つのピックアップの中間に合わせると、「ハーフトーン」という独特の音になります。
シングルコイルは、ハムバッカーに比べて出力が弱めです。
そのため、クリーンなサウンドに向いています。
一方で、マーシャルのような大型アンプにつなげば、キレのよい歪みも得られます。
歪ませたときの、伸びのある吠えるような高音が魅力です。
ハードロック、ポップス、ブルースなど、幅広いジャンルに対応できます。
ストラトキャスターの使い手として、次のギタリストが有名です。
ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック。
イングヴェイ・マルムスティーン、リッチー・ブラックモアなどです。
テレキャスター
ストラトキャスターより前、1950年に発売されたモデルです。
ストラトよりシンプルなデザインで、ポップな雰囲気のギターです。
シングルコイルを2つ搭載しています。
サウンドはストラトより太くマイルドです。
それでいて、シングルコイルらしい硬く澄んだ高音も持っています。
ストラトキャスターと同じく愛用者が非常に多く、幅広いジャンルで使われています。
主なギタリストは、ジェームズ・バートン、ジョー・ストラマー、キース・リチャーズ、布袋寅泰などです。
ジャズマスター
ストラトキャスター、テレキャスターの上位機種として発売されたモデルです。
1958年に登場しました。
ジャズ向けに開発されましたが、実際にはジャズではあまり使われませんでした。
左右非対称の個性的なボディに、大きめのシングルコイルを2つ搭載しています。
シングルコイルですが、シャープなストラトとは違い、太くマイルドな音色です。
特徴的なのは、ボディの右上にあるプリセット回路です。
プリセットボリューム、プリセットトーン、プリセットスイッチが付いています。
プリセットスイッチをONにすると、フロントピックアップだけが鳴ります。
音量と音色は、プリセット側のつまみで設定した状態になります。
この間、通常のボリュームとトーンは働きません。
つまり、あらかじめ別の音色を用意しておき、スイッチ1つで呼び出せるのです。
ソロのときだけプリセットに切り替える、といった使い方が多いようです。
リアピックアップの音も独特で、サーフ系、ガレージロック、オルタナロックで使われています。
主なギタリストは、サーストン・ムーア、J・マスシスなどです。
手頃な価格で試したいなら、Squierの「Classic Vibe ’60s Jazzmaster」があります。
1960年代のジャズマスターをお手本にしたモデルです。
ジャガー
ジャズマスターの上位機種として、1962年に発売されました。
ショートスケール(弦の長さが短い仕様)を採用しています。
そのため手の小さい人でも扱いやすいギターです。
シングルコイルを2つ搭載しています。
ジャズマスターとは違い、Fenderらしいシャリシャリした歯切れのよい音です。
スイッチ類は、ジャズマスターのプリセット回路に加えて、さらに増えています。
ボディには、3つのスライドスイッチが追加されました。
フロントピックアップのON/OFF、リアピックアップのON/OFF、ローカットスイッチです。
ローカットスイッチをONにすると、低音をカットしたサウンドになります。
また、ピックアップの切り替えは、レバー式の「トグルスイッチ」ではありません。
この3つのスイッチで行うので、ほかのギターに慣れた人は少し戸惑うかもしれません。
ニルヴァーナのカート・コバーンが使ったことで人気に火がつきました。
その後、オルタナ・グランジ系のバンドで広く使われるようになりました。
手頃なモデルなら、Squierの「Classic Vibe ’70s Jaguar」がおすすめです。
ショートスケールの弾きやすさを、気軽に体験できます。
ムスタング
ジャガーと同じく、ショートスケールを採用したモデルです。
1964年に発売されました。
シングルコイルを2つ搭載していて、高音がキラキラしたFenderらしいサウンドです。
ジャガーのようなプリセット回路はなく、ピックアップのON/OFFスイッチだけのシンプルな構成です。
アームの操作がとても軽く、気軽にアーミングができます。
その反面、チューニングが狂いやすいという弱点もあります。
Charやカート・コバーンが愛用していました。
Squierの「Classic Vibe ’60s Mustang」なら、手頃な価格で手にできます。
小ぶりなボディで、最初の1本にも向いています。
Fenderのギターを比較
ここまで紹介した5種類の特徴を、表にまとめました。
| モデル | ピックアップ | スケール | サウンドの特徴 |
|---|---|---|---|
| ストラトキャスター | シングル×3 | レギュラー | 多彩で万能。キレのよい高音 |
| テレキャスター | シングル×2 | レギュラー | 太めで硬く澄んだ高音 |
| ジャズマスター | シングル×2 | レギュラー | 太くマイルド。独特のリア |
| ジャガー | シングル×2 | ショート | シャリシャリと歯切れがよい |
| ムスタング | シングル×2 | ショート | キラキラした高音 |
迷ったら、まずはストラトキャスターかテレキャスターを選ぶとよいでしょう。
どちらも定番なので、教則本や参考になる演奏動画が豊富です。
初心者におすすめのFender系ギター
純正のFenderは高価なので、最初はFenderの廉価版ブランド「Squier(スクワイヤー)」もおすすめです。
Squierは、Fenderのデザインを受け継いだギターを手頃に作っているブランドです。
くわしくはお手頃価格のギターの記事で紹介しています。
まずは、3つのギターのスペックを比べてみましょう。
| 商品 | ボディ材 | ネック材 | 指板 | ピックアップ | ブリッジ |
|---|---|---|---|---|---|
| Squier Classic Vibe ’50s Stratocaster | ナトー | メイプル | メイプル | シングルコイル×3 | トレモロ |
| Squier Classic Vibe ’50s Telecaster | パイン | メイプル | - | シングルコイル×2 | ハードテイル |
| Fender Player II Stratocaster | - | メイプル(Modern “C”シェイプ) | メイプル | Alnico 5 シングルコイル×3 | 2点支持トレモロ |
※スペックはAmazonの商品ページの情報をもとにしています。
Squier Classic Vibe ’50s Stratocaster
1950年代のストラトキャスターをお手本にしたモデルです。
クラシックな見た目と、ストラトらしい音を手軽に楽しめます。
| 商品 | ボディ材 | ネック材 | 指板 | ピックアップ | ブリッジ |
|---|---|---|---|---|---|
| Squier Classic Vibe ’50s Stratocaster | ナトー | メイプル | メイプル | シングルコイル×3 | トレモロ |
Squier Classic Vibe ’50s Telecaster
初期のテレキャスターの雰囲気を再現したモデルです。
シンプルな構造で、最初の1本としても扱いやすいギターです。
| 商品 | ボディ材 | ネック材 | 指板 | ピックアップ | ブリッジ |
|---|---|---|---|---|---|
| Squier Classic Vibe ’50s Telecaster | パイン | メイプル | - | シングルコイル×2 | ハードテイル |
Fender Player II Stratocaster
本家Fenderのレギュラーラインのストラトキャスターです。
「いつかは本物のFenderを」という人の、最初の目標にぴったりです。
| 商品 | ボディ材 | ネック材 | 指板 | ピックアップ | ブリッジ |
|---|---|---|---|---|---|
| Fender Player II Stratocaster | - | メイプル(Modern “C”シェイプ) | メイプル | Alnico 5 シングルコイル×3 | 2点支持トレモロ |
次回は、Fenderと双璧をなすギターメーカー、Gibsonを紹介します。
ギターの種類 – Gibson編
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