ギターの弦交換のやり方|頻度の目安とストラト・レスポール別の張り方
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ギターの弦は消耗品で、定期的な交換が欠かせません。
弦交換は、ギタリストなら誰もが繰り返す作業です。
早いうちに、正しいやり方を覚えておきましょう。
この記事では、ギターの弦交換の頻度と、必要な道具を紹介します。
ストラトキャスターとレスポールそれぞれの張り方も、順番に解説します。
ギタリストの日常、弦の交換作業
ギターに張ってある弦は、少しずつ劣化していきます。
弾かずに置いておくだけでも、劣化は進みます。
空気中の酸素や湿気、手の汗によって錆びてしまうからです。
古くなった弦は、音がこもってしまいます。
チューニングが合いにくくなり、切れやすくもなります。
プロのギタリストでも、これは同じです。
ライブやレコーディングでは、ギターテクニシャンが交換してくれます。
ギターテクニシャンとは、楽器の調整を専門に行うスタッフのことです。
ただし、それは仕事の現場だけの話です。
普段の練習では、自分で交換するのが当たり前です。
弦交換は、ギタリストに欠かせない基本スキルなのです。
ギターの弦交換の頻度と替え時のサイン
弦交換の頻度は、弾く量によって変わります。
おおよその目安は次のとおりです。
- 毎日弾く人:2週間〜1か月に1回
- 週に数回弾く人:1〜2か月に1回
- ライブやレコーディング:数日前に交換しておく
期間に関係なく、次のような症状が出たら替え時です。
- 弦が変色している、触るとザラザラする
- 音がこもって、明るさがなくなった
- チューニングがすぐずれる、和音が濁る
交換するときは、6本すべてを同時に替えるのが基本です。
新しい弦と古い弦が混ざると、音の明るさがそろわなくなるからです。
なお、表面をコーティングした弦もあります。
コーティング弦は錆びにくく、交換の間隔を長めにできます。
弦交換に必要な道具
最低限そろえておきたい道具は次の3つです。
新しい弦
今張っている弦と同じ「ゲージ」を選びましょう。
ゲージとは、弦の太さのことです。
同じゲージなら、弾き心地が変わらず調整も不要です。
ゲージを変えると、ネックの反りが変わることがあります。
その場合は、ネックや弦高の調整が必要です。
迷ったら、定番の弦から選ぶのがおすすめです。
エレキギター用で特に有名なのが、次の2つです。
まずは、2つのモデルのスペックを比べてみましょう。
| 商品 | ゲージ | 巻弦の素材 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Ernie Ball Regular Slinky 2221 | 10-46 | ニッケル | 明るくバランスのとれた音色・密封包装 |
| D’Addario EXL110 | 10-46 | ニッケルメッキスチール | 六角形の高炭素鋼コア・明るい音色 |
※スペックはAmazonの商品ページの情報をもとにしています。
Ernie Ball Regular Slinky 2221
世界中のギタリストに使われている、定番中の定番の弦です。
ゲージは10-46で、初心者でも弾きやすい太さです。
| 商品 | ゲージ | 巻弦の素材 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Ernie Ball Regular Slinky 2221 | 10-46 | ニッケル | 明るくバランスのとれた音色・密封包装 |
D’Addario EXL110
こちらも10-46ゲージの、定番のエレキギター弦です。
クセのない音で、どんなジャンルにも合わせやすい弦です。
| 商品 | ゲージ | 巻弦の素材 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| D’Addario EXL110 | 10-46 | ニッケルメッキスチール | 六角形の高炭素鋼コア・明るい音色 |
ニッパー
余った弦を切るのに使います。
ギターの弦は硬いので、切れ味の良いものを用意しましょう。
ストリングワインダー
ペグを素早く回すための道具です。
ペグとは、ヘッドにある弦を巻き取るつまみのことです。
なくても交換できますが、あると作業がぐっと楽になります。
D’Addario Pro-Winder DP0002
ストリングワインダーとニッパーが一体になった道具です。
アコギのブリッジピンを抜く機能も付いています。
これ1本で、弦交換の作業がほぼまかなえます。
そのほか、ギターを置くネックピローやクロスがあると便利です。
チューナーも忘れずに用意しましょう。
ギターの弦交換の基本的な流れ
ギターの種類にかかわらず、大まかな手順は同じです。
- ペグを回して、古い弦を緩める
- 弦をニッパーで切って取り外す
- 弦がないうちに、指板やボディを拭いて掃除する
- 新しい弦をブリッジ側に通す
- ヘッド側で、ペグに弦を巻き付ける
- チューニングして弦を伸ばし、もう一度合わせる
- 余った弦をニッパーで切る
ペグの部分の構造は、どのギターでもあまり変わりません。
ただし、ブリッジの形はギターの種類によって違います。
ブリッジとは、ボディ側で弦を支えている部品のことです。
形が違うと、弦の通し方も変わります。
ここからは、代表的な2つのタイプの張り方を見ていきましょう。
フェンダー系のブリッジ(ストラトキャスター)
ストラトキャスターなどのフェンダー系は、ボディの裏から弦を通します。
1. ボディの裏から弦を通す
新しい弦の片側には、小さな金属の輪が付いています。
これを「ボールエンド」と呼びます。
ボールエンドのない側を、ボディ裏の穴から差し込みます。
表側に引き出し、ボールエンドが奥で止まるまで引きましょう。
モデルによっては、裏のカバーを外してから作業します。
2. 弦を切る長さを決める
弦をネックに沿ってヘッドまで伸ばします。
巻き付けるペグから、ペグ2〜3個分ほど先で弦を切ります。
これくらい余裕があると、ちょうど良い巻き数になります。
3. ペグに差し込んで巻く
フェンダー系には、上から弦を差し込むペグが多く使われています。
弦を差し込んだら、90度に折り曲げてから巻き始めます。
弦が外れないよう、指で押さえながら巻いていきます。
弦が重ならないよう、上から下へきれいに巻きましょう。
ギブソン系のブリッジとペグに関して(レスポール)
レスポールなどのギブソン系は、ボディの裏からは弦を通しません。
ブリッジの後ろにある「テールピース」に、弦を通します。
1. テールピースに弦を通す
ボールエンドのない側を、テールピースの後ろから差し込みます。
ボディと平行に通し、ネック側へ引き出しましょう。
ボールエンドがテールピースにしっかり当たっているか確認します。
ここが浮いたままだと、チューニングが安定しません。
2. ペグの穴に通して巻く
ギブソン系のペグは、横に穴が開いています。
弦を穴に通したら、少し引き戻して余裕を持たせます。
その状態から巻いていきましょう。
レスポールは、ヘッドの左右に3つずつペグが並んでいます。
そのため、1〜3弦と4〜6弦では、ペグの向きが逆になります。
弦がペグの内側(ヘッドの中央側)を通るように巻くのが基本です。
3. 巻き数の目安
巻き数は、太い6弦で2〜3回、細い1弦で4〜5回ほどが目安です。
細い弦ほど滑りやすいので、巻き数を増やします。
いびつに重ねて巻くと、チューニングが狂いやすくなります。
きれいにそろえながら巻きましょう。
交換後の仕上げとよくある失敗
新しい弦は、張った直後によく伸びます。
そのため、しばらくはチューニングが下がり続けます。
一度合わせたら、弦を軽く引っ張って伸ばします。
もう一度チューニングし、これを何回か繰り返しましょう。
チューニングが早く安定するようになります。
最後に、余った弦をニッパーで切ります。
切り口は鋭いので、短めに切りそろえておきましょう。
巻いている途中で弦が切れた
目標の音より高く巻き上げすぎていることがよくあります。
チューナーを付けたまま巻くと防げます。
弦がすぐ緩む・外れる
ペグへの巻き数が少なすぎるのかもしれません。
ボールエンドがしっかり固定されているかも確認しましょう。
音がビビる・詰まる
弦が「ナット」の溝から外れていないか確認しましょう。
ナットとは、ヘッドとネックの境目で弦を支える部品です。
ゲージを変えたときは、弦高やネックの調整が必要なこともあります。
弦交換は、最初こそ時間がかかります。
それでも、数回やればすぐに慣れます。
弦を外したついでに指板を掃除する習慣もつけると、ギターを長く良い状態で使えます。
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