【ベース】フィルター系エフェクター
ベースにもワウエフェクトを
ベースでもワウなどのフィルター系サウンドが欲しくなる場合があります。ワウは特にハイにかかるエフェクトです。ベースが相手をしているボトムの帯域ではあまりワウの効果を期待することはできません。ただ、ボトムを攻めるだけがベースではありません。
ドンシャリ系のサウンドと形容されるハイとボトムが両極に上げられたサウンドを出す場合、ポイントになっているのはフレットノイズやアタック音です。フレットノイズというのはベースの弦がフレットに当たってビリビリと鳴るサウンドのことです。チョッパー奏法などの場合は、絶対に加わるサウンドです。
ベースでワウを効かせる場合、狙うのはこのハイのサウンドです。ミクスチャーロックやファンクロックではかなり定番になっているサウンドで、欠かすことができない要素になっています。ベースアンプの設定も大切ですが、ベース自体のトーンコントロールも重要です。
オートワウも便利
ベーシストが自分の足でペダルを踏んでワウを表現するのもいいのですが、ダイナミクスの広いベースではオートワウも便利です。ダイナミクスの強い部分だけワウがかかり、減衰と共にワウも絞られるので、フレーズに則ったワウ効果が期待できます。
チョッパー奏法などはダイナミクスが顕著です。アタック部分はとても強く鳴っていて、ただ短いためメリハリの効いたサウンドが実現できるのです。アタック部分がカラッとしていて、サスティンはウエットであるというのがベースでのワウ使用の定番です。オートワウを用いるとただ演奏するだけでこれが得られます。
ベースは少なからずリズム楽器です。足元の操作と手元が完全に連動できるのであればマニュアルでもいいのですが、細かいフレーズが多く難しい場合、オートワウをチョイスするのが無難です。ワウのかかるタイミングもリズムの要素ですから、甘くみてはいけません。
ベース用ワウの定番
EBSのBASSIQは3つのモードを搭載したワウエフェクターです。1台で3役こなすことが可能です。20,000円弱と少し割高ですが、3台分と捉えるとコストパフォーマンスがいいです。アタックコントロールが優秀で、どのような効き目にしたいのかという調節が容易です。レゲエなどにも最適です。
BOSSのAW-3はテンポによるオート設定が可能なワウエフェクターです。アタックがどこにあっても一定のタイミングでワウがかかるので、通常のオートワウでは得られない独特なサウンドを再現することができます。外部ペダルを接続するとペダルワウとしても用いることが可能で、自然なワウサウンドは広く好まれています。
ベース用の青ワーミーが存在する
無限段階で音程を変化させるためには、ベースの場合はフレットレスベースを思い浮かべる方が多いです。ですが、1オクターブを滑らかにスライドさせるとなると、なかなかコツもあり、簡単には再現できません。それを解決できるのがデジテックのワーミーペダルです。
ワーミーはデジテック社の専売特許ですが、ギター用では赤、そしてベース用モデルでは青の筐体で発売されています。フレットレスベースであれば可能な滑らかにスライドを、レギュラーベースでも可能にし、さらにトリッキーなフレーズも再現可能になります。飛び道具的にも用いることができ、演奏の幅がとても広くなります。
青モデルのワーミーではどの程度の幅を動かしたいのかという選択が可能です。五度上、二度上といった、ミニマムな幅から2オクターブという超絶変化まで設定が可能です。フレットレスのニュアンスを出したい場合はミニマムの設定が推奨で、聴いている側を圧倒することが可能です。ハーモナイザーも搭載していてとても便利です。
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