バンド名・グループ名の決め方
バンドメンバーが集まって練習を重ねたところで、そろそろ僕らのバンドの名前を付けたくなってきましたね。メンバーとも気心が知れてきてバンドにも愛着が沸いてきた頃だと思います。「名前を付ける」というのはいざやってみると中々頭を悩ます作業で色々と話しても「これだ!」というバンド名が出なかったりします。そこでバンド名(グループ名)の決め方についていくつかポイントを挙げてみました。
コンセプトを決めよう
まずバンドやグループのイメージからバンド名のコンセプトを決めましょう。真っさらな状態でいきなりカッコいいバンド名を生み出すのは無理があります。バンドのイメージを具体的に書き出して「かわいい感じ」「インパクト重視」「中二な感じ」「くだけた感じ」など、とっかかりを見つければバンド名も決めやすくなると思います。
【バンドのイメージからバンド名の方針を決める例】
- ロキノン系
- 奇をてらいつつポップな感じ
- 本格派メタルバンド
- インパクト重視、やや中二な感じ、物騒な単語を使いたい
- 女子の淡い恋心を歌うガールズバンド
- かわいい感じ、ゆるい感じ
バンド名の表記はどうする?
コンセプトが決まるとおのずとバンド名をどんな表記にするかもイメージがつかめてくるはずです。バンド名の表記には「英語」「漢字」「ひらがな」「カタカナ」やはたまた「数字」「記号」など色々な表記をすることが出来ますが、それぞれ与える印象が違います。
表記 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
英語 (全般的な特徴) |
かっこいい。本格派、実力派な感じがする | ありきたり。他のバンドとの差別化が難しい。最近は飽きられている感じもあり。難しい単語は分かってもらえない |
英語 (大文字) |
インパクト大 | ポップなバンドには向かないかも |
英語 (小文字) |
英語でもやわらかい感じ、やさしい感じを表せる | 目立たない |
英語 (混合) |
複数単語から成るバンド名では無難な選択 | ありきたり |
カタカナ | キャッチー。英語をカタカナで表記するという選択肢 | 単語によってはカタカナ表記するとダサくなる |
ひらがな | やさしい感じ、かわいい感じを出せる | ひらがな表記で良い感じにするにはセンスがいるかも。場合によっては何それ?となりがち |
漢字 | 知的な感じ、小難しさを醸し出せる | 難しい漢字のバンドは覚えてもらえないかも |
表記の混合 | 個性的で独特のキャッチーさ斬新さが生まれるため覚えてもらえる。目立つ | センスがいる |
【バンドのイメージからバンド名の表記を決める例】
- ロキノン系
- 奇をてらいつつポップな感じにしたいから、「漢字」と「英語(カタカナ表記)」を組み合わせて斬新かつ親しみやすくしてみようかな?
- 本格派メタルバンド
- 世界進出を目指すのだから全て「英語」表記にしよう
- 女子の淡い恋心を歌うガールズバンド
- かわいい感じ、ゆるい感じだから「ひらがな」か「カタカナ」か「英語(小文字)」にしよう
語感重視!!
バンド名にはバンドに対する熱い想いが込められている場合もあれば、その場のノリで決めてしまう場合もあります。しかし、いずれの場合においてもまずは語感を優先するべきでしょう。あれこれ考えた末にバンドが表現したい高尚な思考が込められたバンド名が出来上がったとしても、呼びづらかったり、読めなかったりすると誰も覚えてくれません。
バンド名の付け方は結構いい加減だったりするものです。ひいきにしている店の名前や、好きな単語の組み合わせ、更には人の名字や街の名前をそのまま付ける例もあります。メンバーが同じ想いを共有するためにバンドに深い意味を込めるのも良いでしょう。それと同時に、バンド名の語感の良さ。口に出したときの心地よさ。キャッチーさ。略せる。ということもしっかり考慮しましょう。
【有名バンドの名前の由来:バンドへの想いが込められているパターン】
- B’z
- アルファベットのA~Zを包括する意味で、エースという意味も込めて『A’z』。こりゃ発音的にまずい。『A』の次は『B』だから『B’z』
- GLAY
- 造語であり、音楽のジャンルが黒(ロック)でもなければ白(ポップ)でもないという意味である。ビートルズがバンド名を造語にしたことに因み、TAKUROがGRAY(英語で”灰色”の意)の”R”を”L”とした。また函館の冬空の色(灰色)にもかけている。
しかし、2010年5月25日に放送された『DON!』(日本テレビ系)にて「名前の由来は?」との質問にTAKUROは「前は、黒でもなければ白でもない・・・と言っていたが、実際は響きですね。」と語っている。- ※言葉の響き、音楽性、GRAYではありきたりなのでGLAYという造語にしたという点、故郷への想いと色々と考えられていますね。もし『GRAY』にしてしまっていたらGoogle検索で見つけてもらえなかったでしょう
参考:wikipedia
【有名バンドの名前の由来:ノリで決まったパターン】
※ノリで決まるパターンの方が圧倒的に多いです
- ONE OK ROCK
- スタジオに入るのがいつも午前1時(one o’clock)
- レミオロメン
- 各メンバーの好きな単語の頭から数文字取って合体
- SEKAI NO OWARI
- 世界の終わりのような生活を送っていた
- ※元々のバンド名は「世界の終わり」でしたが「SEKAI NO OWARI」に改名しました。このセンスは凄い!
- Bon Jovi
- ジョン・ボン・ジョヴィさんのバンド
- Chicago
- シカゴ出身
参考:wikipedia
バンド名のチェックポイント
メンバー同士でバンド名を色々と話していると、色々と候補が出てくるでしょう。数あるバンド名から「これだ!!」というバンド名を決定する前に次の項目をチェックしましょう。
- バンドのコンセプトに合っているか?
- 本格派ブラックメタルバンドなのにバンド名が「まーだらー」だとやる気が感じられませんね。それよりだったら「MURDERER」の方が良いかもしれません。
- 他のバンドと被っていないか?
- バンド名が被ると改名を余儀なくされたりして面倒です。事前にGoogle検索で必ずチェックしておきましょう
- 語感が良いか?
- 言ってみて、書いてみて心地良い名前でしょうか?
- オリジナリティのある名前か?
- 造語、複数表記の組み合わせなどを使って、ユニークな名前になっているでしょうか?ありふれた英単語が一単語だけ、という場合は考え直した方がいいでしょう
- 略せる名前か?
- 複数単語からなるバンド名の場合は、略したときの名称も考慮しましょう
- 自分で呼んで、友達、家族に紹介して恥ずかしくない名前か?
- 下ネタとかは避けた方が無難だと思います。最初はおふざけで名付けたバンド名でも後々有名になるかもしれません。公共の電波で放送禁止用語を発信することがないよう初めから気を遣いましょう。下ネタではないにしろ生理的に何かやだなってバンド名もよした方が良いですね
一晩置いてから最終決定
夜中にこれは良い!といったアイデアが浮かんでも、朝起きて再度そのアイデアを見つめ直してみたら微妙だった、恥ずかしい内容だったという経験は無いでしょうか?あるいは夜中に自分の世界に没頭して出来上がった創作物が後の黒歴史に繋がってしまった経験は無いでしょうか?
これが夜の魔力です。夜中の作業というのは自分の世界に没頭してテンションが上がりがちです。例え微妙なものであっても自分で絶賛してしまう傾向があります。その結果、恥ずかしいモノを世に放ってしまうことになりかねません。判断は夜中にしてはいけません。
この法則はバンド名の作成にも大いに当てはまります。例え自分の中で「これだ!これ以外に考えられない!!」といったバンド名が決まったとしても、必ず一晩置きましょう。翌朝そのバンド名を見つめ直したときに、それでもしっくりくるものであれば間違いありません。逆に赤面してしまったら残念ですがもう一度考え直しましょう。
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