バンドパート(楽器)の特徴
まず決めなければならないのは何の楽器をやるかです。
私の経験からそれぞれの楽器の特徴を挙げてみました。
ボーカル
ボーカルはバンドの顔であり花形ですね!自分の歌声でリスナーを魅了し、MCで盛り上げます。一番人気が出て、注目されるポジションです。それゆえに自分のルックスと歌唱力にそれなりの自信のある人が適任でしょう。
きつい言い方ですが、ステージで歌ってみたいとかそういう軽い気持ちでやると後々後悔するかもしれません。一回きりのライブでやるならありかもしれませんが、ボーカルというパートを継続して行うにはそれなりの覚悟が必要です。
まず注意して欲しいのは、他の楽器は練習次第で上達していきますが、ボーカルの場合、自分のルックスや声は天性のものなので、努力で大幅に成長するということはないのです。自分という素材で勝負するしかありません。しかし歌唱力はボイトレである程度上達しますし、ルックスに関してはファッションやジャンルによってはメイクをすること向上させることが出来ます。
また、場繋ぎのMCをやったり、観客を盛り上げる役割も担うこともあります。大勢のお客さんを相手にする度胸も必要でしょう。ルックスや歌唱力に少し自信が無くても、パフォーマンスやMCの仕方を学ぶことで、お客さんを巻き込むことが出来るボーカリストになれます。
それさえ出来れば他には対した仕事は回ってこない場合が多いです。作詞したりメロディを覚えるくらいです。仕事的には一番簡単なポジションかもしれません。
ギター
ギターもボーカル同様に目立つパートです。特にギターソロではライブの主役になることが出来ます。ソロ以外にも、バッキングでリズムやコードを提示することもできるので、ギターがライブに果たす役割は非常に大きいものがあります。
しかし、その代償として様々なテクニックを覚える必要があります。またコードを鳴らせるという楽器の性格からか作曲もギターが担当することが多いです。従って、オリジナルをやるなら簡単でもいいので、音楽理論は覚えておいた方がいいでしょう。また、最低限揃える物として、ギター、アンプ、ストラップ、メトロノーム、ギターケース、チューナー、エフェクター、ピック、弦、シールドetc…
これだけあります。お金がかかります。私は中古や、場合によってはYahoo!オークションを駆使して揃えました。それにギター人口は非常に多いためメンバー探しのときに苦労するでしょう。オリジナルバンドの場合は作曲する都合上、パソコンに強かったりするので、ホームページを作ったり、MIDIでのデモ音源作成や管理などプロデュース的な仕事を任されたりするかもしれません。仕事は多いでしょう。
注目されやすいパートではある一方で、やることが多くて大変だという現実があります。しかし、考え方によってはそれだけ挑戦しがいがあるパートだとも言えます。
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ベース
ベースはギターより簡単に始められる楽器だと思います。なにしろ弦が4弦しかないし、単音しか弾きません。ギターに比べ細かいフレーズが要求されません。最低限ルート弾きさえすれば、ベースの役割は果たされます。そのせいか女の子がバンドを始めるときにはベースを選択することが多いです。ちなみに女の子ギターはあまりいません。やはり女の子が派手で注目される楽器をやるのは抵抗があり、度胸が必要なのでしょう。
ベースは外すとものすごく目立ちます。かなり違和感が出ます。何故なら音を外した瞬間に調性が破壊され、我々の慣れ親しんでいる音楽が成立しなくなるからです。あまり目立たないからといってなめてはいけません。ベース音はコードの機能を決定しているのです。ギターが無くても音楽は成り立ちますが、ベースが無くては音楽が成り立たないと考えてください。 ジャンルによっては、音が鳴っているか分からない場合もありますがそれは自分のセッティングが悪いだけです。色々試してみましょう。
またベースには指弾き、ピック弾き、スラッピング等いくつか奏法があります。まず一般的な指弾きを覚えてから必要に応じて他の奏法にもチャレンジしていくと良いでしょう。また良いノリを生み出すことが出来れば、目立つこともできるし、メンバーが安心して演奏できます。ルート弾きに捉われず色々試してみて、良いノリを出すことに努めましょう。
ドラム
ドラムは演奏中の指揮者です。演奏の良し悪しはドラムによる所が大きいです。指揮者であるので、曲の進行や尺をしっかり把握している必要があります。ドラムがそれを把握していなかったら練習になりません。曲の始めから終わりまでリズムをキープできる体力も必要です。またドラムがいなかったら練習が出来ないということも覚えてください。
残念なことに、日本の住宅事情では自宅で練習するのは難しいでしょう。なので雑誌をスティックで叩いたりして練習することになります。電子ドラムで練習する方法もあるでしょう。電子ドラムは消音パッドを叩き、ヘッドホンを通してドラムの音が出るので騒音を気にする必要はありません。しかし実際の感覚を掴むためには、やはり実際のドラムを叩く必要があるので、スタジオで個人練する必要があります。
ドラマー人口は少ないので、どのバンドからも引っ張りだこでしょう。
キーボード
基本的には、演奏中は前に出ることは無くサポートに回ります。ピアノをやっていた人がやる傾向が高いです。
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