バンド編成の種類と特徴|スリーピース・4ピース・5人編成など人数別の構成を解説
バンドは主に、ボーカル、ギター、ベース、ドラムスで構成されています。
目指すサウンドに必要なら、ピアノやキーボード、管楽器などが加わります。
バンドの編成は、自分が求めるサウンドに合わせて決めるものです。
ただ人数を増やせば良い、というものではありません。
この記事では、スリーピースバンドや4ピースバンドなど、人数別のバンド編成の特徴を紹介します。
それぞれのメリット・デメリットや、初心者におすすめの構成もまとめました。
バンド編成の基本と「ピース」の意味
バンドの人数は「〇ピース」と呼ばれることがあります。
ピース(piece)は「1人」「ひとつ」という意味です。
3人組ならスリーピース(3ピース)、4人組なら4ピースと呼びます。
よく見られるバンド編成は、次のとおりです。
- ギターボーカル、ベース、ドラムス
- ボーカル、ギター、ベース、ドラムス
- ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムス
- ボーカル、ギター、ギター、ベース、ドラムス
バンドの人数は、おおむね3人~5人です。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムスを基本にして、音を厚くしたいパートに1人加える形が多いです。
あとは、ボーカルが楽器を兼任するかどうかの違いです。
「ギターボーカル」とは、ギターを弾きながら歌う人のことです。
編成はジャンルによっても、ある程度の傾向があります。
ここでは、メンバーの人数から見たバンドの特徴を紹介します。
なお、紹介する編成は実在のバンドをモデルにしています。
分かったら、密かにニヤニヤしてください。
人数別の特徴早見表
| 人数 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 3人 (スリーピース) |
各メンバーの個性が出る。スケジュールを合わせやすく、話し合いもまとまりやすい | 音が薄くなりやすく、演奏技術やアレンジの力が問われる |
| 4人 (4ピース) |
基本の楽器がそろい、各自が演奏に専念できる。初心者におすすめ | オーソドックスなぶん、個性を出す工夫が必要 |
| 5人 (5ピース) |
アレンジの表現が豊富。ツインギターやキーボードで音が厚くなる | 意思決定やスケジュール管理が大変になる |
| 6人以上 | 多彩な音色やパフォーマンスができる | アレンジの調整が難しく、全員そろうのが大変 |
3人(スリーピース)編成のバンド
いわゆる「スリーピースバンド」と呼ばれる形態です。
バンドサウンドの最小編成で、次のいずれかの構成を取ります。
- ギターボーカル、ベース、ドラムス
- ベースボーカル、ギター、ドラムス
- ギターボーカル、ベースボーカル、ドラムス
どの場合も、ボーカルがギターかベースを兼任します。
ギターとベースの両方が歌う、ツインボーカルの編成もできます。
スリーピースバンドの特徴
スリーピースバンドの特徴は、人数が少ないため各メンバーの個性が存分に発揮されることです。
「凛として時雨」が代表的な例でしょう。
無駄を省いた最小限の編成で、最大の効果を生むサウンドはかっこいいですよね。
スリーピースでは、各メンバーの音がはっきり聞こえます。
そのため、シャープなサウンドを作れます。
その反面、アンサンブル(全体の音の重なり)が薄くなりがちです。
バンドの良し悪しが、各メンバーの演奏技術やアレンジ、音作りに大きく左右されます。
責任重大です。
また、人数が少ないことには次のような長所もあります。
スタジオ練習の日程を合わせやすい、話し合いで物事を決めやすい、コミュニケーションが取りやすいなどです。
さくさく活動して、どんどんレベルアップしていきましょう。
4人(4ピース)編成のバンド
4ピースバンドは、ボーカル、ギター、ベース、ドラムスの基本がそろっています。
そのため、一番よく見られる構成です。
各メンバーが自分の演奏に専念できるので、初めてバンドを組む人にもおすすめです。
4ピースバンドの特徴
4人編成は、良くも悪くも一番オーソドックスな編成で、ロックバンドの基本です。
各メンバーが楽器に専念でき、無理に難しいことをしなくても成り立ちます。
バンド初心者は、まずこの編成で組むことをおすすめします。
慣れてきたら、ボーカルがギターを兼任するのも良いでしょう。
4人でもギターを2本にでき、ギターの音を厚くできます。
ボーカルが間奏の間に手持ちぶさたにならない、という細かいメリットもあります。
オーソドックスなメンバー構成
- ボーカル、ギター、ベース、ドラムス
- 一番オーソドックスな4人の構成です。各メンバーが自分の仕事に専念できます。
- ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムス
- ボーカルがギターを兼任することで、ギターを2本にしてハモらせることができます。
少し変わった構成
- ギターボーカル、ボーカル(ラップ担当)、ベース、ドラムス
- バンドにラップを入れたい場合の、ちょっと変わった構成です。
5人編成のバンド
基本の4人編成に、ギターかキーボードを加えると5人編成になります。
バンドサウンドがさらに厚くなります。
ギター同士の複雑なリフ(繰り返しのフレーズ)の絡み合いや、ツインリードも可能です。
5人編成バンドの特徴
5人編成の特徴は、アレンジの表現が豊富なことです。
ギターを加えれば、2本のギターで複雑なバッキング(伴奏)を組み立てられます。
ツインリードで泣きのメロディを作ることもできます。
キーボードを加えれば、ほかのバンドとは違う世界観を作れます。
人数に余裕があるので、ボーカルを2人にして掛け合いをすることもできます。
いろいろなサウンドに挑戦できる、やりがいのある編成です。
ただし、人数が多いぶん、意思決定やスケジュール管理が大変になります。
メンバーがそろわず、スタジオ練習ができないこともあります。
そうならないよう、予定を合わせやすいメンバー同士で結成しましょう。
オーソドックスな構成
- ボーカル、ギター、ギター、ベース、ドラムス
- 5人編成の中では比較的オーソドックスな、ギターを1人加えた構成です。ギターのアレンジを厚くしたい場合に多く見られます。ギターが2人いると、音が重厚になり、アレンジのアイデアも広がります。たとえば、片方がアルペジオ(和音を1音ずつ弾く奏法)、もう片方がストローク(まとめてかき鳴らす奏法)を弾くと、表現豊かなアンサンブルになります。
ギターソロを多用するバンドにも多い構成です。4人だと、ギターソロのときに音がスカスカになってしまいます。ソロの間はもう1人のギターがバッキングを担当し、音が薄くならないようにします。ギターソロをハモらせれば、クサメロ(泣きの強いメロディ)も奏でられます。ツインでピロピロと弾きまくると最高ですね!メタルバンドによく見られます。
- ボーカル、ギター、キーボード、ベース、ドラムス
- キーボードを加える構成です。バンドサウンドに、一風変わったシンセの音を混ぜたい場合に見られます。キーボードはとても多くの音色を出せるので、サウンドの幅が広がります。
少し変わった構成
- ギターボーカル、ギター、キーボード、ベース、ドラムス
- 2本のギターによる重厚なバッキングに、シンセの幻想的な雰囲気を加えたい場合の構成です。ギターソロのときは、ギター2本、またはギターとキーボードでツインにできます。残りの1人が後ろを支えるので、音が薄くなりません。
- ボーカル、ベースボーカル、ギター、ギター、ドラムス
- ボーカルとギターをそれぞれ2人にした強力な布陣です。テクニカルな演奏が求められるギターは、自分の仕事に専念できます。ボーカルは男女のツインなど、ドラマチックな展開も期待できます。
- ボーカル(ラップ)、ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムス
- ミクスチャーなどで、ラップ専門のボーカルを置きたい場合の構成です。役割の違うボーカルを2人置く形はよく見られます。ギターともラップとも絡めるギターボーカルが、バンドの要になります。
6人編成のバンド
6人編成のバンドはあまり見かけませんが、有名なバンドもあります。
- ボーカル、ギター、ギター、ギター、ベース、ドラムス
- トリプルギターのバンドもあります。自分のギターがほかのギターの邪魔にならないよう、アレンジをよく練りましょう。
- ボーカル、ボーカル(ラップ、ギター、キーボード兼任)、ギター、ベース、DJ、ドラムス
- 何でも屋さんとDJがいるバンドです。何でも屋さんは曲によって楽器を変えられるので、演奏できる曲の幅が広がります。
その他の編成人数
これまでのバンド編成にとらわれないバンドもあります。
ドラムスがいないなど、バンドと呼べるかは議論の余地があります。
それでも、日本の有名バンドの中にはこうした編成のバンドがいます。
こうした編成になる理由のひとつは、「なかなか良いメンバーが見つからないから、もう僕らだけで良くない?」というものです。
足りないパートを、サポートメンバー(正式メンバーではない助っ人)に任せるのです。
正式メンバーが少ないと、バンド内の意思決定がしやすいというメリットもあります。
- ボーカル、ギター、ギター、ベース
- ドラムスが固定メンバーではなく、サポートというケースです。
- ボーカル、ギター
- ボーカルとギターの2人だけのバンドです。ユニットと呼ばれることもあります。2人とも個性、演奏力、歌唱力がずば抜けた理想のコンビなので、今後正式メンバーが加わることはないでしょう。
- ボーカル以外はパフォーマー
- 彼らは楽器を演奏しません。楽器らしきものを持っていますが、演奏したふりのエア演奏です。そのためライブはとても自由で、ショーやミュージカルのようにエンターテインメント色を前面に出しています。
初心者におすすめのバンド構成は?
初めてバンドを組むなら、ボーカル、ギター、ベース、ドラムスの4ピースがおすすめです。
コピーできる曲が多く、各自が自分のパートに集中できるからです。
コピーバンドなら、元のバンドと同じ構成にするのが一番です。
人数が足りない場合は、キーボードのパートをギターで代わりに弾くなど、アレンジで工夫しましょう。
パートごとの特徴は、次の記事で詳しく紹介しています。
≫バンドパート(楽器)の特徴
≫バンドメンバーの探し方
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