ベースケースについて

ベースはネックが長い

エレキベースとエレキギターは、一般的なものであればその「長さ」が違います。ベースの方が長いというわけです。携帯できる限界のサイズで低音の演奏を可能にしたエレキベースは、弦を長くすることで演奏が可能なレベルの弦の張力を維持しつつ、しっかりとチューニングが合うように設計されています。

その長さを生み出す要因は主にネックの長さにあります。対してボディはコンパクトにまとめられることが多いです。弦が少ないため、ピックアップがフォローする面積も狭いためです。ギターは一般的なもので弦が6本ありますが、ベースは4本です。その代わりに弦が太く、ネックはギターよりも細くなるのが通常です。

ベースの重心を考える

エレキベースはその機構、そしてそれによる形状から、エレキギターとは「重心」が異なります。エレキギターの場合はその重心は「ボディ」の部分になるのですが、エレキベースではそうではなく、その長い「ネック」の部分になります。

ボディが小さくネックが長いため、演奏している際にも注意しなければいけないことはヘッドの部分が下の方を向いてしまう「ヘッド落ち」ということになるのですが、その原因はすべてネックの長さとその重さに起因しています。これはエレキベースを携帯して移動する際も同様に考えなければいけません。

手でケースを持った際、ギターであればボディがやや下向きに傾く角度で安定します。ネックからヘッドがやや上を向くというポジションに自然に落ち着くのです。ですがベースではただ普通に持つだけでは水平か、ややヘッドが下を向いてしまうということが自然に起こります。

ネックを守るというスタンスで収容する

ベースをケースに収容する際に重要なのはそのように長いネックを如何にして守るかという点です。ネックが何らかのダメージを受けてしまうだけで、楽器としての機能そのものがダメージを受けてしまうことに等しいからです。

ネックが歪んだ、ひび割れた、そのようなことが起こってしまうだけで音色は悪化します。ベースの場合も一番安心できるのは「ハードケース」です。外部の干渉を完全にシャットアウトし、安定した状態でベースを運搬することができるベストな選択です。

ただ、サイズが長い分ハードケースも長くなってしまいがちで、その分重量も増します。安全に運搬しようとするとどうしても重くなってしまう、これはさまざまなケースが持った宿命でもあり、工夫して乗り越える点でもあります。

どのメーカーのケースが良いか

なるべく低コストでハードケースが欲しいと考えた場合、ZENNかARIAという選択肢が無難です。エレキギターのハードケースを出しているメーカーで、同様にベースのハードケースも発売していて信頼できます。価格帯は5,000円から10,000円の間といったところで何種類かのケースを選択することができます。

使用しているベースがフェンダーであるのであれは、フェンダーは専用のハードケースを発売しています。楽器の形状にピッタリ合うケースが揃っているので、フェンダーの愛用者であればまず検討してみるべきです。カラーもカーキ色のものなど、渋いケースが揃っています。

バッグタイプのものになるとZENN、ARIAに加えてPLAYTECHというメーカーが安価なものを出しています。加えてオススメできるのは「MARUE」というメーカーのバッグです。デザイン性と堅牢性を両立し、かつ5,000円台というリーズナブルさです。

ベースのバッグはロングネックのギターなどにも用いることがあります。7弦タイプのギターになるとベースまではいかないのですがネックが長くなりがちです。それらの楽器でも使用できるように取り回しと頑丈さを兼ね備えたものが数多く存在しています。




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