ドラムグッズについて
ドラマーは稀少人種
バンド人口のなかで、もっとも人数が少ないのがドラマーです。ギターやベースと違って、簡単な曲をとりあえずコピーするなどということが困難であるということが理由の大半ですが、手軽に始めることができなさそうな「イメージ」も大きく起因しています。
基本的に座って演奏するドラマーは、演奏時にさまざまな専用アイテムに囲まれています。ひとつひとつに意味があり、それらの意味をしっかりと理解しなければ正しい演奏ができません。ドラマーを志す方は、それらの関連アイテムを少しずつ理解する必要があります。
ドラマー自身がまず持つべきもの
ギタリストが自分のギターを持つように、気軽にドラムセットが購入できればいいのですが、日本の住宅事情、さらには高価であるということ、さらには難解であるということもあり、いきなり自分のドラムセットを抱えることはできません。
それでもドラマーとして最低限持っていたいアイテムは、まずは実際にドラムを叩くスティックです。自身の腕の延長、そして消耗品です。人に借りたり、備え付けのもの使用したりしてもいいのですが、まずは自分に最適なスティックを見つけてください。
さらに備えた方が良いものとしては、チューニングキーです。ライブハウスやスタジオで備え付けのものがありますが、ないこともあります。ドラムもチューニングは大切ですし、高価なものではないので、常に携帯する勢いで持っていてください。
すぐには必要ではないが、やがて欲しくなるもの
スティックを複数本持ち歩くのであれば、スティックケースは必要です。携帯用にスティックケースもほとんどがドラムセットに引っ掛けるフックを持っています。フロアタムに備え付けるタイプのものが多く、利き腕のスティックを落とすことが多いので効率的です。
次に検討したいのはドラムの根幹でもあるスネアドラムです。ドラムサウンドの半分以上を決定づけるパーツですから、これは早い段階で入手するのがいいです。持ち運びも可能ですから、自分のスネアサウンドをまずは追求することが定石です。
次に用意したいのがバスドラを踏むペダルです。実際にヘッドに当たるビーターの長さ、そしてビーターを戻すスプリングの強さなどは演奏感覚そしてサウンドを大きく左右します。スタジオやライブハウスのものは少なからずトラブルの懸念もありますから、ぜひ用意したいです。
好み次第で用意したいもの
一般的なドラムセットのシンバルは、ハイハットとライド、そしてクラッシュが2枚であるケースが多いです。場所によっては片方のクラッシュがライドと兼用であることもあります。演奏を深めていくうちに物足りなくなってしまった場合は、自身のシンバルを用意するものです。
自身でまず購入したいシンバルは、演奏タイプにもよりますがまずはチャイナというシンバルです。次にスプラッシュです。さらに凝り始めるとハイハットを自分のもので演奏したいなどの欲が出ますが、その分転換に時間がかかってしまうので要注意です。
フルセット購入時に選びたいアイテム
ドラムは座って演奏します。その際に腰掛ける椅子をスツールといいます。ドラム専用に作られたもので、足回りが快適に動かせるように調整されたものです。丸いものが一般的ですが、楕円形でお尻の下がU字にくびれているものなどもあります。ここまでくるとフルセットを所有しなければ意味のないものでもあります。
そしてドラムセット全体を支えるスタンド類です。スタンドは一般的に重くしっかりしたもの、そして共振しないものが良いスタンドになり、高価です。ですが、当面は意識しなくても良いはずです。一般的なセットを拡張するためのアタッチメントの方が、先に気になる存在になります。
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