練習パッドについて

自宅で練習するならドラムパッド

ドラムはどうしても練習できる場所が限られています。ガレージに自分のドラムセットが組んであって、週末になるといつも練習しているというような方は稀です。いわゆる「ガレージバンド」というものですが、日本の住宅事情ではなかなか許されることではありません。

かといって自分の部屋にドラムセットを構築するのもなかなかナンセンスなもので、そのようなことを行いたいのであればまずは防音設備を整えるところから始める必要があります。人に迷惑をかけないことが音楽を行う上での大前提になるからです。

膝をスティックで叩いても痛くなるだけです。さらにはヘッドを叩いた際に絶対にある「反動」が得られないので、練習にすらならないというのが実際です。自宅でスティックを振りたいのであれば、ドラムパッドが最低限必要です。

ドラムパッドの選び方

ドラムパッドに対して何を求めるのかということをまずは考えなければいけません。ドラムパッドの中にもスネアドラムに打感を似せたもの、消音と振動を消すことを大前提にしたものなど、それぞれ目的にしていることに違いがあります。

消音性と制振性を追求するのであれば、ゴム製の練習用ドラムパッドが一般的です。ただ、このタイプのパッドでは実際のドラムヘッドを叩いたときのような打感からは少し離れた感覚になってしまうことが多いです。反動も実際のヘッドよりも大きく、ロールなどのプレイが簡単に再現できてしまうことがあります。

かといって生の打感を追求すると今度は「音」が大きくなってしまう傾向があります。そのようなものでは自宅でサイレントに練習したいというニーズを果たすことができません。大学のサークルなどで、音を出していい環境でサブ的に使用するような用途に向いています。

メッシュパッドという選択肢

それら練習用のドラムパッドですら問題になるさまざまな点を解消したものがメッシュタイプのヘッドを備えた練習用パッドです。静音性と制振性、さらにヘッドの反発をも再現したメッシュパッドであれば、すべての要件を満たして練習することができます。

なかには、スナッピーを備えたメッシュパッドも存在します。スナッピーをオンにすればかすかな音と共にロールの練習などが可能になります。現在もっとも人気になっているのがこのメッシュタイプの練習パッドで、スタンドと共に購入することで自宅での練習が一層はかどると、さまざまなドラマーに好評です。

オススメの練習用ドラムパッド

まずオススメできるのがメッシュパッドを備えたTAMAのTMP8Sです。これにパッドスタンドのHS30TPを組み合わせたセットで8,000円台と、リーズナブルな価格で高品質の練習環境を得ることが可能になります。スナッピーのオンとオフの設定が可能で、チューニングでヘッドの張力も設定可能です。

使用できる環境は限られますが、PearlのSDN-4という練習パッドは特にリアルな打感を再現しています。スタンド付きで10,000円前後と、こちらも現実的な価格です。ドラム教室などにも設置されるほど信頼のおけるパッドで、細かいスティックのストロークなどを再現できると評判です。

もっとも安価なタイプともっとも高価なタイプ

安価なものではYAMAHAのTS01Sという練習パッドも推奨できます。ラバー製なので、とりあえずスティックを振りたいという方にオススメです。価格も4,000円台ととてもリーズナブルです。口径は8インチと少し小さめですが、スティックコントロールを練習する分にはまったく問題がありません。

また、少し高価格ですが音源を内蔵したメッシュパッドも市販されています。例えばRolandのRMP-5というモデルではメトロノーム機能もついていて、ヘッドフォンで音をモニタリングしながらトレーニングすることができます。ただのパッドで満足できない方にオススメです。




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