メトロノームの使い方と選び方|アプリとの違いとドラマーにおすすめの機種
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メトロノームは、一定のテンポで「カッ、カッ」とリズムを刻む道具です。
テンポとは、曲の速さのことです。
バンドの中で曲の速さを支えるドラマーにとって、メトロノームは欠かせない練習相棒です。
この記事では、メトロノームの種類と選び方、基本的な使い方を紹介します。
無料で使えるメトロノームアプリや、ドラマーにおすすめの機種もまとめました。
テンポキープはドラマーの基本
ドラマーは、常にテンポと向き合う演奏者です。
アンサンブル(合奏)の中で、ドラマーは曲の「時間」を支配する役割を持っています。
ギターやベース、ボーカルでさえ、ドラマーが刻むビートに合わせて演奏します。
一定のテンポで叩けることは、ドラマーの基本です。
テンポが速くなったり遅くなったりすること自体は、悪いことではありません。
だからといって、テンポキープができないことを割り切るのは違います。
正確なテンポで叩けて初めて、それをあえて「崩す」ことができます。
正確なタイム感を知っているからこそ、どれだけ崩せばよいかが分かるのです。
テンポに言い訳ができないのが、ドラマーという存在です。
タイム感を鍛える
タイム感とは、テンポを体で感じ取り、一定に保つ感覚のことです。
演奏中にクリックやメトロノームを聴きたくない人は、日頃の練習でタイム感を身につける必要があります。
偉大なドラマーと呼ばれる人の多くは、このタイム感に優れていました。
これは理屈ではなく、感覚のものです。
Led Zeppelinのジョン・ボーナムは、タイム感に優れたドラマーの筆頭です。
あらゆるドラマーの憧れで、現在のロックスタイルの原点ともいえる存在です。
その場に合わせた正確なビートや、あえて速くしていく演奏など、今も色あせないプレイを残しました。
日本では、LOUDNESSのドラマーだった故・樋口宗孝氏も、タイム感に優れていました。
レコーディングでもクリックを聴かなかったといわれています。
CDでもコンサートでも、まったく同じテンポで叩けたという伝説を持っています。
メタル好きでなくても一目置かれるプレイです。
メトロノームの種類
メトロノームには、大きく分けて3つの種類があります。
振り子式
おもりの付いた振り子が左右に揺れて、テンポを刻むタイプです。
ピアノの上に置かれているイメージがある人も多いでしょう。
動きが目で見えるので、テンポを視覚的にもつかめます。
ただし、音量が小さく、ドラムの練習には向いていません。
電子式
電池などで動く、デジタルのメトロノームです。
ドラマーにとって実用的なのは、この電子式です。
音量を大きくできるものや、ヘッドホンで聴けるものがあり、ドラムの音にも負けません。
メトロノームアプリ
スマホにインストールして使うメトロノームです。
無料のアプリも多く、まず試すには手軽です。
ただし、スマホのスピーカーは音が小さく、ドラムを叩きながらだと聞こえにくくなります。
イヤホンで聴くか、自宅での練習パッド用と考えておくとよいでしょう。
通知音などで練習が中断されることもあるので注意しましょう。
メトロノームはドラマーの道標
現在販売されているメトロノームは、どれも正確なビートを刻めます。
ドラマーに必要なのは、それを「聴いて合わせる」意識ではありません。
「メトロノームとアンサンブルをする」という意識です。
ガイドの音を聴いてから叩き始めたのでは、絶対に音は合いません。
クリックと同時に叩くには、「インターバル」を理解する必要があります。
クリックが鳴ってから、次のクリックが鳴るまでの時間を体でつかむのです。
これも理屈ではなく、感覚で身につけるものです。
テンポの練習をまったくせずにドラマーとして活動すると、困ることがあります。
いざレコーディングをするときに、クリックを聴いて叩けなくなってしまうのです。
日頃からクリックに慣れておくためにも、1台は常に持ち歩きましょう。
演奏しながら音を聴ける(モニターできる)ものなら、なおよいです。
メトロノームの使い方と練習方法
電子メトロノームを使った、基本的な練習の流れを紹介します。
- テンポ(BPM)を、余裕を持って叩ける遅めの速さに設定する
- 拍子(4拍子など)を設定し、1拍目にアクセントを付ける
- クリックに合わせて、4分音符で叩いてみる
- 慣れたら8分音符、16分音符と、細かく叩いていく
- 安定して叩けたら、テンポを少しずつ上げる
BPMとは、1分間に何拍刻むかを表す数字です。
たとえばBPM60なら、1秒に1回クリックが鳴ります。
クリックを裏拍で聴く練習
慣れてきたら、クリックを「裏拍」で聴く練習もおすすめです。
裏拍とは、「1と2と」の「と」の部分のことです。
クリックを裏拍だと思って叩くと、リズムの感じ方がぐっと鍛えられます。
テンポは少しずつ上げる
最初から速いテンポで練習すると、雑な叩き方が身についてしまいます。
遅いテンポで正確に叩けてから、少しずつ速くするのが上達の近道です。
オススメのメトロノーム
ドラマーに実用的なのは、電池で動く電子メトロノームです。
YAMAHAやBOSSのものがおすすめです。
選ぶときは、次の機能があるかを確認しましょう。
- ヘッドホン端子が付いている
- 8分音符、16分音符、3連符などのリズムを刻める
- 音符ごとに音量の強弱を付けられる
- テンポを素早く変えられる
あらかじめ録音したトラックと一緒に演奏することを「同期演奏」といいます。
同期演奏でも、必ずクリックを聴きながら叩くことになります。
クリックを聴きながら演奏できることは、ドラマーの大切な能力の一つです。
言い訳ができない部分でもあるので、しっかり地力をつけましょう。
まずは、3つのモデルのスペックを比べてみましょう。
| 商品 | 表示 | 主な機能 | サイズ | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| BOSS DB-90 | バックライト付き大型液晶 (振り子表示) |
リズム・コーチ ヒューマン・ボイスのクリック |
20.3×14.5×5cm | 454g |
| BOSS DB-30 | - | 24種類のビート タップ・テンポ、基準音 |
13.2×8.8×3.4cm | 90g |
| KORG KDM-3 | - | 8種類のメトロノーム音 19種類のビート、タイマー |
7.6×6.4×11.4cm | 100g |
※スペックはAmazonの商品ページの情報をもとにしています。
BOSS DB-90
BOSSの「Dr. Beat(ドクタービート)」シリーズの上位モデルです。
細かいリズムの設定ができるメトロノームです。
テンポはジョグダイヤル(回して操作するダイヤル)で設定できます。
音符ごとの音量を、フェーダー(上下に動かすつまみ)で調整できます。
MIDI IN端子を備えていて、シーケンサー(自動演奏の機械)のテンポに合わせることもできます。
| 商品 | 表示 | 主な機能 | サイズ | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| BOSS DB-90 | バックライト付き大型液晶 (振り子表示) |
リズム・コーチ ヒューマン・ボイスのクリック |
20.3×14.5×5cm | 454g |
BOSS DB-30
同じDr. Beatシリーズの、コンパクトなモデルです。
持ち運びやすく、スタジオに気軽に持っていけます。
リズムのパターンも選べて、最初の1台に向いています。
| 商品 | 表示 | 主な機能 | サイズ | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| BOSS DB-30 | - | 24種類のビート タップ・テンポ、基準音 |
13.2×8.8×3.4cm | 90g |
KORG KDM-3
コルグのデジタルメトロノームです。
振り子式のような見た目と、聞き取りやすい音が特長です。
シンプルに使いたい人におすすめです。
| 商品 | 表示 | 主な機能 | サイズ | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| KORG KDM-3 | - | 8種類のメトロノーム音 19種類のビート、タイマー |
7.6×6.4×11.4cm | 100g |
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