電子ドラムの選び方と騒音対策|初心者におすすめのモデルと練習方法
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電子ドラムは、自宅でもドラムセットの練習ができる人気の楽器です。
ただし、「電子ドラムなら静か」と思って買うと、騒音トラブルになることもあります。
この記事では、電子ドラムの仕組みと、初心者向けの選び方を紹介します。
騒音や振動を抑える対策、おすすめの電子ドラムと練習方法もまとめました。
自宅でフルセット環境を再現したい
ほとんどのドラマーは、生ドラムで練習するためにスタジオを借りる必要があります。
しかし、時間や予算の都合から、手軽に自宅で練習したいというニーズもあります。
その希望をかなえる選択肢が、電子ドラム(エレクトリックドラム、通称エレドラ)です。
電子ドラムの仕組み
電子ドラムは、生ドラムと違い、楽器そのものがドラムの音を出すわけではありません。
パッドを叩いた信号を「音源モジュール」という機械に送り、音源がドラムの音を出します。
そのため、電子ドラム自体からドラムの音は鳴りません。
音源にヘッドホンをつなげば、ドラムの音はヘッドホンからだけ聞こえます。
一般の住宅で練習するのに、最適な機材です。
ただし、床にそのまま置いて全力で叩けるかというと、そうではありません。
ドラムの音は鳴らなくても、叩く音や振動は床にしっかり伝わります。
思ったほど静かにならない場合があるのです。
そこで、自宅練習におすすめの電子ドラムと、音を少しでも抑えるテクニックを紹介します。
大切な防振
電子ドラムは、フルセットの演奏を静かにできるように作られた楽器でもあります。
ただ、もともとは「ドラムを叩いて電子音を出したい」という目的もありました。
静かさや振動の少なさは、個人でも買えるようになってから求められるようになったものです。
電子ドラムが広まった今では、「自宅で叩ける」ことが大きなメリットとして受け止められています。
スタジオに通わなくても練習できる、ドラマー憧れのアイテムです。
実際にそのとおりですが、アパートなどの環境では、さらに対策が必要です。
電子ドラムの騒音は2種類ある
電子ドラムの騒音には、大きく分けて2つの種類があります。
- 打撃音:スティックでパッドやシンバルを叩いたときの「パタパタ」という音
- 振動音:ペダルを踏んだ振動が、床や建物に伝わって響く音
特に問題になりやすいのが、足元の振動です。
ハイハットペダルもキックペダルも、足を床に向けて踏み込みます。
この振動は、日本の住宅の構造では防ぎきれません。
また、バスドラムの低い音は、壁を越えて響きやすい性質があります。
何も対策をしなければ、近所から苦情が来る可能性が高いと考えましょう。
効果的な防振対策
電子ドラムを買うときは、同時に防振対策も考えておきましょう。
防振用の台を作る
たとえば、クッション性の高いバスマットを重ね、その上にベニヤ板などを乗せた台を用意します。
この上に電子ドラムを置くと、騒音を抑えられます。
足を踏み込む振動を吸収できる台なら、各ペダルの「ドン」という振動をかなり減らせます。
バスマットがない場合は、じゅうたんを何枚も敷いて、その上に置く方法もあります。
市販の防振グッズを使う
メーカーからも、電子ドラム用の防振マットや、ペダル用の防振台が販売されています。
自作が難しい場合は、こうした専用品を組み合わせるのがおすすめです。
パッドの打撃音を抑える
スネアやタムなどのパッドは、昔のゴム製に比べ、今はメッシュ製が主流です。
そのため騒音は少なめですが、それでも響いてしまいます。
その場合は、パッドにタオルを巻くと、高い音の騒音を減らせます。
住まいの種類や、叩き方によっても効果は変わります。
実際にテストを繰り返しながら、自分の環境に合う対策を完成させてください。
練習用パッド
ドラム初心者の場合、電子ドラムより練習用パッドで練習したほうが、生ドラムが上達しやすいといわれています。
ここでいう練習用パッドとは、音の鳴らない練習用のドラムセットのことです。
見た目は電子ドラムと似ていますが、音源モジュールやセンサーがないぶん、手頃に買えます。
練習用パッドが電子ドラムより優れている点
練習用パッドのよい点は、叩いたときの音の粒がはっきり分かることです。
強弱を付けた音のダイナミクス(音の大小の変化)も感じられます。
電子ドラムは、パッドから送られた電気信号を、音源モジュールが設定した音色に割り当てて鳴らします。
音色にはリバーブ(残響)やエコーがかかっていることが多いです。
そのため、多少リズムがずれても気づきにくくなります。
叩き損じても、パッドの面にスティックが当たっていれば、よい音が出てしまいます。
初心者でも、ある程度の音質で叩けてしまうのです。
しかし、実際の生ドラムは違います。
叩き方ひとつで、音の粒や強弱、リズムの違いがはっきり出てしまいます。
練習用パッドは、生ドラムを叩いた感覚をできるだけ再現してくれるため、練習に最適です。
生ドラムの音を想像しながら叩くと、上達が早くなるといわれています。
ドラム初心者のうちは練習用消音パッドで練習し、上達してきたら電子ドラムで練習してみてはいかがでしょうか。
Pearl RPSET(練習用消音パッドセット)
パールの、ドラムセットの形をした練習用パッドのセットです。
ゴムのパッドを叩くので、生ドラムよりずっと静かに練習できます。
一人用の練習パッドについては、練習パッドについてで詳しく紹介しています。
電子ドラムを選ぶ基準
電子ドラムを選ぶ基準として、次のようなポイントが挙げられます。
- スネアやバスドラムを叩いたときの打感が、生ドラムにどれだけ近いか
- ライブやレコーディングでも使えるクオリティか
- 音源などの電子機器部分が操作しやすいか
- パーツを追加できる拡張性があるか
- 打面がメッシュパッドで、静かさに配慮されているか
- 置き場所に合うサイズか
電子ドラムは高額な買い物なので、失敗しない製品選びが大切です。
初心者が電子ドラムを選ぶときのポイント
初心者なら、まずはメッシュパッドを採用した、コンパクトな入門モデルがおすすめです。
メッシュパッドは、ゴムのパッドに比べて叩き心地が自然で、打撃音も静かです。
スツール(椅子)とペダルは、別売りのことが多いので注意しましょう。
ヘッドホンも必要になるので、一緒にそろえておくと安心です。
電子ドラムの二大メーカー
電子ドラムは、Roland(ローランド)とYAMAHA(ヤマハ)の2大メーカーが人気です。
おすすめできる製品も、どちらかのメーカーのものが中心です。
特にRolandのV-Drumsシリーズは、ステージでの使用にも耐えられる高品質な電子ドラムです。
最上位のモデルは、一般的な生ドラムのセットを上回るほど本格的な作りです。
V-Drumsのおすすめポイントは、ヘッドの静かさです。
電子ドラムを選ぶときは、叩いたときの音の大きさに特に気を付けましょう。
打面がゴムのものに比べ、演奏感と静かさの両方に優れているのがメッシュパッドです。
シンバル類はゴム製が多いですが、なるべく実際のシンバルに近い形のものがよいでしょう。
スタンドと各パーツが一体になったものより、スタンドに取り付ける(マウントする)タイプがおすすめです。
購入後も、パーツを追加して拡張しやすくなります。
追加のパーツを取り付けられる余地を残しておくとよいでしょう。
スツールとペダルは付属していないことが多いので注意してください。
オススメ電子ドラム製品
自宅練習に向いた、現在の定番モデルを紹介します。
まずは、2つの電子ドラムのスペックを比べてみましょう。
| 商品 | 構成 | 音色・練習機能 | 接続 |
|---|---|---|---|
| Roland TD-07DMK | 2シンバル | - | Bluetooth対応 USB COMPUTER端子・ヘッドホン端子 |
| YAMAHA DTX432K | - | ドラムキット10種類 練習機能10種類 |
iOS/Android用アプリと連携 |
※スペックはAmazonの商品ページの情報をもとにしています。
Roland TD-07DMK
ローランドV-Drumsの、自宅練習向けの人気モデルです。
メッシュパッドで叩き心地が自然なうえ、打撃音も抑えられています。
コンパクトに設置できるので、初めての電子ドラムに選びやすい1台です。
| 商品 | 構成 | 音色・練習機能 | 接続 |
|---|---|---|---|
| Roland TD-07DMK | 2シンバル | - | Bluetooth対応 USB COMPUTER端子・ヘッドホン端子 |
YAMAHA DTX432K
ヤマハの入門向け電子ドラムです。
練習に役立つ機能を備えていて、初心者が自宅で基礎を固めるのに向いています。
| 商品 | 構成 | 音色・練習機能 | 接続 |
|---|---|---|---|
| YAMAHA DTX432K | - | ドラムキット10種類 練習機能10種類 |
iOS/Android用アプリと連携 |
Roland NE-10(ノイズイーター)
キックペダルの下に敷いて使う、ローランドの防振台です。
ペダルを踏んだときの振動が床に伝わるのを抑えてくれます。
集合住宅で電子ドラムを使うなら、一緒にそろえたいアイテムです。
電子ドラムを使ったおすすめ練習方法
電子ドラムを使った練習方法には、大きく分けて2つあります。
好きな曲に合わせて叩く方法と、トレーニングメニューを使う方法です。
好きな曲に合わせて叩く
多くの電子ドラムの音源には、AUX IN端子(外部の音を入れる端子)が付いています。
スマホや携帯音楽プレーヤーで音楽を流しながら、曲に合わせて叩く練習ができます。
好きな曲に合わせて練習できれば、楽しく続けられますね。
トレーニングメニューを使う
トレーニングメニューを使った練習もおすすめです。
多くの電子ドラムには、メトロノームやリズム練習の機能が内蔵されています。
ローランドのV-Drumsには、音源に「コーチ機能」という練習メニューが入っているモデルもあります。
トレーニングメニューを使えば、ジャンルごとのドラミングや、ストロークのウォーミングアップまで、音源と一緒に練習できます。
特に、練習用パッドから電子ドラムへ乗り換えるときは、まずトレーニングメニューで練習してみてはいかがでしょうか。
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